日本・東洋美術史研究室   研究室紹介




Last Up 2007/6/25


 日本・東洋美術史研究室
 研究室紹介



■研究室紹介
日本・東洋の古い造形作品について研究しています。研究の方針は、あくまでも具体的で実証的であること、作品そのものから考えること、です。だから、授業では文献講読や通常の演習の他に、毎週まる1日をかけて京都、奈良、大阪、神戸など近畿圏の古社寺や美術館、博物館をめぐって見学演習を行っています。日本の他に中国やインド、東南アジアの美術もあります。


■金曜見学演習
美術史においては、美術作品がもっとも重要な資料であり、美術作品を根本資料として美術の歴史を研究するということが基本であることから、日本美術史演習の授業では、毎週金曜日に学外授業として、社寺・博物館の蔵品および展覧会の見学と実地指導が行われます。

平成19年度前期 見学演習



■平成15年の東洋美術史研究室旅行
平成15年の東洋美術史研究室旅行は石川県でした。
  初日の10月1日(水)、大阪7時42分発のサンダーバードに乗って約2時間40分後に金沢に到着。さっそく金沢市の伏見寺を拝観するグループと、金沢市立中村記念美術館の「俵屋宗達とその流れ」を見学するグループの2班に分かれて行動しました。伏見寺の本尊は、銅造の平安前期の阿弥陀坐像。厨子に入った小さいお像ですが、豊かな肉付きや、細かく鋭い衣文に、皆で時間を忘れて息をひそめて見入ってしまいました。
  昼食を挟んで、午後の見学は2班が合流して、石川県歴史博物館の「能登 仏像紀行」の見学でした。学芸員さんに熱く面白い解説をしていただき、今回の旅行でも忘れられない楽しい思い出になりました。閉館まで館内を見学した後は、旅館へ戻るだけでしたが、ほとんどの人が近くの兼六園を訪れました。閉園まで一時間ほどしかありませんでしたが、夕闇迫る庭園も趣きがあり、涼しい風に吹かれてゆったりした時間を楽しみました。その後、歩いて今夜の宿へ。城下町の風情漂う尾張町の中安旅館で、ハーブ湯で歩き疲れた足を癒しました。
  翌日は朝8時過ぎに旅館を出て、バスで金沢駅へ。9時半頃に羽咋駅に到着すると、大型タクシーに乗って10分ほどで、羽咋市の豊財院に到着。釣鐘の下がる山門があるお寺で、平安時代の十一面観音や聖観音、馬頭観音立像を安置した宝物殿で、解説していただいた後、じっくり拝観しました。
 午後は、羽咋駅から七尾に向かい、石川県七尾美術館の「長谷川等伯展―描かれた動物たち―」を見学しました。ここでも学芸員さんに熱のこもった詳しい解説をしていただいた後、閉館まで自由に見学しました。
 この日の宿は和倉温泉で、送迎バスに乗って金波荘今昔振舞へ。新鮮な海の幸やごちそうをお腹いっぱい食べて、オーシャンビューの露天風呂や広い温泉でリッチな気分を満喫しました。
 翌朝は8時頃に旅館を出て、和倉温泉駅から貸切バスで1日移動。9時半頃に輪島に着くと、正午まで輪島の朝市を自由に散策し、お土産を買い込みました。午後1時からは、工房「塗太郎」で蒔絵の体験、漆の上塗り場の見学をしました。その後3時に集合して貸切バスで駅まで移動し、特急を待つ間、自由に行動したあと、金沢駅18時43分発のサンダーバードに乗って、大阪へ。車内で美味しい駅弁を食べたり、工房で作った自分の作品を見せ合ったりしながら、旅行を終えました。

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