• 授業紹介

    講義(東) 映像メディア論

    20世紀を代表する視聴覚メディアである映画の歴史、および形態について考察します。もちろん、一口に映画といっても様々な領域があるため、年度毎に扱うテーマは異なります。たとえば、近代性(モデルニテ)に焦点を当てた年もありますし、 ドキュメンタリー映画の歴史に特化した年もあります。ただ、常に心掛けていることは、テレビ、ヴィデオアート、インスタレーションなど、他の視聴覚メディアと映画の相互浸透性について触れること、また、映像の内部にある構造だけでなく、外部にある条件(制度、社会、思想、他の表現分野など)も考慮に入れた上で講義を進めることです。そのことで、平面の小型ポータブル機器から大型の3Dスクリーンまで、映像が氾濫する環境のなかで生きる、私たちの現代の知覚体験を問い直す契機を作りたいと思います。