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■ 阪大中哲の主要蔵書案内

  
 
   
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四庫全書

四庫シリーズ購入の経緯

中国清朝の高宗乾隆帝 (十八世紀) の勅命によって編纂された「四庫全書」は、当時の重要な書物を経・史・子・集の四つに分類した一大漢籍叢書である。

その編纂には、計320人もの学者がたずさわり、宮中の蔵書、地方で発見された書、民間から献上された書、巷間に流布する書など、あらゆる書物の中から重要なものを選び出して本文を校定し、写本を作成した。

この四庫全書は、中国の主要文献を網羅する基礎的文献集として、高い地位を保ち続けてきたが、これまで、その全体として刊行するという機会はなく、例えば、四庫全書の一部を選び出した『四庫全書珍本』と称するシリーズが刊行されていたにすぎない。

ところが、近年、四庫全書に関する新企画があいついで登場し、次々と刊行されるに至っている。そこで大阪大学では、この『四庫全書』関連シリーズを購入して研究するプロジェクトを発足させ、文学部中国哲学研究室が幹事役となって、平成7年度から平成14年度までの7カ年にわたって、一連のシリーズの配架を実現した。また、平成14年度にはCD−ROM版を導入し、その利便性が一層高められることとなった。

教育・研究上の意義

  1. 漢籍の大型コレクション『四庫全書』シリーズは、膨大な漢籍を収蔵した総合資料集として、まずは大きな意義を有する。通常の教育・研究に必要な漢籍は、この叢書にほとんど収められていると言っても過言ではない。また本叢書が配架されたことによって、他の叢書のテキストとの対照作業が容易になり、より厳密な古典の本文校訂が促進される。
  2. 『四庫全書』を、そうした資料として活用する以外に、それ自体を哲学・文学・歴史・芸術・科学・医学など多様な観点から分析し、『四庫全書』が東北アジアに与えた影響を総合的に研究することが可能となった。
  3. 本叢書は、本学の懐徳堂文庫漢籍の総合調査・研究(「懐徳堂と中国古典の世界」へリンク)にも、充分に活用されている。
  4. 『文淵閣四庫全書』CD−ROMが導入されたことにより、『四庫全書』約8億字分の全文テキストデータとしての検索が可能となり、電子情報として教育・研究に役立っている。CD−ROM版を含む一連の『四庫全書』シリーズを完備している研究機関はまだ少なく、大阪大学が漢籍資料センターとしての役割を果たすことも期待できる。

各叢書の解題(作成中)

 

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