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■ 中哲を志望する学生の皆さんへ

 
       
 阪大中哲HP研究室案内→中哲を志望する学生の皆さんへ

      
 
 
      

ここでは、本研究室の授業形態や授業内容、取り組みや学生生活などについて、Q&A形式でご紹介します。ご興味をもたれた方は、是非、ご一読ください。

    
Q 大阪大学中国哲学研究室では、どんな事を学ぶんですか?

本研究室では、中国哲学・中国思想に関する様々な内容を学ぶことができます。中でも、特に本研究室が力を入れて研究に取り組んでいるテーマが2つあります。

まず1つは「新出土文献」の研究です。新出土文献とは、近年、中国古代の貴族の墓や辺境の井戸などから出土した竹簡(細長い竹の札)や、帛書(絹に記された文献)などを指します。 その中には『論語』『老子』といった古典に関するものから、すでに失われてしまい、現在まで目にすることのできなかった文献まで、多種多様なものが含まれています。 これらの古文字で記された新出土文献を授業で取り上げて、最新の研究を推進しようと試みる大学は非常に珍しく、本研究室は日本における新出土文献研究の拠点ともなっています。

そして、もう1つの重要な研究テーマが「懐徳堂」です。懐徳堂とは、享保9年(1724)、有力商人の出資により大坂の地に創設された学問所で、大阪大学の源流の1つと位置づけられています。 懐徳堂は多くの知識人の交流の場としても機能し、儒教経典から文学、本草学、科学にいたるまで、多彩な研究がなされたことが知られています。 大阪大学附属図書館には、多くの中国古典籍と懐徳堂の学者にまつわる貴重な資料(約5万点)が収蔵されています。本研究室では、これらの資料の読解をとおして、当時の人々がどのように考え、行動していたかについての解明にも力を入れています。

なお、新出土文献と懐徳堂に関する詳細は、下記のURLをご覧ください。


新出土文献→・中国出土文献研究会HP

懐徳堂→・本HP内紹介 ・懐徳堂研究会HP
Q 大学ではどのような授業が行われているのでしょうか?
      

大学(大学院)で行われる授業は、「講義」と「演習」に大別されます。「講義」は、主に講師の解説を聴いて、そのテーマについての理解を深める、という形式の授業です。

一方「演習」は、与えられた課題について、自ら辞書や文献を調べつつ、その課題の解決(文献読解・意義の確定・テーマ考察など)を目指す授業です。 受講者はレジュメ(プリント)を出席者に配布し、口頭発表を行います。そして、その発表内容について授業に参加している全員で議論し、より妥当性の高い結論を導くように勉めます。

                   

授業で取り上げられる内容や課題は、毎年異なります。本研究室で行われたここ数年の科目名は次のとおりです。

「中国哲学講義」

・中国思想史概説─古典の中の座右の銘─

・中国思想史概説─『論語』─

・中国思想史概説―諸子百家―

・中国思想史概説─故事成語と中国の思想─

・中国思想史概説─老荘思想─

「中国哲学演習」

・中国出土文献研究(最近では、北京大学竹簡『老子』など)

・漢籍資料学演習(最近では、五井蘭洲『質疑篇』、中井竹山『逸史』など)

・中国哲学演習―『周易正義』を読む―

・中国哲学演習―『荘子』を読む―

Q 身に付く力は?取得できる資格は?
         

中国哲学に関する知識・漢文読解能力はもちろんのこと、授業を受けることによって、論理的に考える力が身につきます。「なぜこのような思想が流布したのか」、「これらの影響関係はどのようになっているのか」など、くまなく調べ、 深く考察することにより、これまで正しいと思われてきた認識を修正したり、不明な部分を一つ一つ、証拠を挙げて明確にしていく力が身につきます。

また、身につく力としては、資料作成能力も挙げられます。何かしらの物事について詳しく調べたり、無数にある情報から要点を見つけてを整理し、 わかりやすくまとめるのは容易ではありません。このような能力は、将来社会に出ても大変役に立つ力だと思われます。

なお、本研究室が開講している授業を受講すれば、中学校・高等学校教諭1種免許状(国語)、中学校・高等学校教諭専修免許状(社会)取得の単位になります。

Q研究室の取り組み・行事
       

◆卒業論文・修士論文の構想発表会・中間発表会

毎年、学部4年生と博士前期課程(修士)2年生は、卒業論文・修士論文の経過(現状)報告として、6~7月頃に構想発表会、10~11月頃に中間発表会を行います。 その際に頂いた先生や先輩方からのアドバイスをもとに、その後、自身の論を修正・補強し、1月の提出期間までに論文の完成を目指します。



発表会の様子

◆研究室の様子

比較的人数の少ない研究室であるため、一人一人が学習するのに十分なスペースとパソコン等の機器が確保されています。また、新しく研究室へ入る人も溶け込みやすい雰囲気で、何か分からないことや困ったことがあっても、先輩がサポートしてくれます。 歓迎会や送別会、学期末の打ち上げ等は、研究室をあげて盛大に行い、毎年の恒例行事となっています。



送別会の様子

 

Q 卒業生・修了生の進路は?
 

◆学部卒業生

・企業への就職(関西電力株式会社、株式会社クラレ など)

・高等学校教員

・大学院進学

◆大学院修了生

・企業への就職(新聞社、株式会社ゆうちょ銀行 など)

・高等学校教員

・大学教員

※その他の詳細については、こちら をご覧ください。

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