| Q 中哲では、どんな勉強をするの? |
中国の哲学を勉強します。
「中国の哲学」とは、原始儒教から老荘思想、朱子学に陽明学、中国仏教や道教、はては毛沢東思想まで、幅広い内容を含みます。
ただし、その時に在籍している教官や先輩によって、研究内容に偏りがあることもあります。
もちろん教官や院生は、すべての分野について最低限の知識は持っていますが、「その中でも特に諸子百家に強い」とか
いうことはありますので、あらかじめ研究したいテーマが定まっている場合は、事前に教官まで相談に行くことをおすすめします。
具体的には、
を見れば、だいたいの傾向はつかめると思います。
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| Q 具体的に、どんな授業をするの? |
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演習のメインは、漢籍の読解です。教官が指示する漢籍について、書き下したり音読したり、出典を指摘して解釈したりします。
具体的には、シラバスを参照してみて下さい。
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Q 老荘思想を楽しく学びたいのですが? |
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中哲の授業は、演習が主体で、いわゆる「講義」は多くありません。
このため、たとえば「荘子の思想について」などの講義(教官が荘子の思想について熱く語る)などの講義は、全く行われないか、少なくとも、かなり少なく設定されています。
本研究室では、あまり「中国哲学史概説」や「諸子百家概論」などのような授業は開講されず、そのような基礎知識は、各学生が本を読むなり先輩から学ぶなりして身につけるのが当然とされています。
中哲の教官や先輩は、「老荘思想を楽しく学ぶ」お手伝いはできますが、義務教育のように手取り足取り教えたり、講義で老荘思想を概説したりはしません。
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Q 「先輩から学ぶ」とは、どういうこと? |
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中哲研究室は、学生があまり多くありませんので、先輩や助手は可能な限り後輩の面倒を見るという風潮があります。
演習前の準備や、論文の執筆などの際に発生するであろう「この事はどうやって調べたら良いのか」「この事柄を調べるためには、どのような参考書があるのか」といった疑問に対して、先輩や助手は、可能な限り教えねばならない、というのが、中哲の伝統です。
ただし先輩は、
これについては、何に書いてありますか
何を使って調べればいいですか
などとゆー質問には答えますが、
この字は何と読みますか
これはどういう意味ですか
というダイレクトな質問には答えてくれません。そのような疑問を自力で調べられる、その調べ方を身につけることこそが勉強だと考えられているようです。単に答えを知りたいだけなら、辞書でも引いて下さい。
このような方法を尊ぶ風潮は「徒弟制度」と批判されることもありますが、「ものの調べ方」という、マニュアル化できないことを教える以上、やむを得ない方法であるとも考えます。少なくとも阪大中哲では、このようなやり方で教育の一部が行われていますので、先輩や助手にはどんどん質問して下さい。
あ、もちろん、あなたが先輩になった時には、「ひととおりのことは後輩に教えられる先輩」になっていなければなりませんので、質問できる立場である「後輩」のうちに、先輩の知識をなるべく吸収しておいたほうが良いでしょう。
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Q 何を目的として勉強するの? |
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中哲では基本的に、学生には大学院に進学し、研究者となれるよう充分な能力を身につけてもらえるよう教育を行います。具体的には、漢籍を読解・研究し、また他人の書いた論文を読解・批判できる能力を身につけていただきます。
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Q ということは、中哲に入ったら院まで行かないとダメ? |
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そんなことはありません。
以前はそのような風潮があったかも知れませんが、近年、学部のみで中哲を卒業し、一般企業に就職するケースも増えています。詳細はこちらの進路一覧を参照して下さい。
ただし中哲では、学生数・教官数ともに少ないため、「進学希望者向けの高度な演習」と「進学を希望しない学生向けの平易な演習」を分けて開講する余裕はありません。「大学院生むけの演習」と「学部生むけの演習」との区別すらされないことがあります。
このため、就職希望の学部生に対しても、一見難しいかと思われる「院生向けの演習」に参加していただく可能性があります。
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Q なんとなく中国思想に興味があるのですが? |
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「興味がある」というのは、とても重要なことです。中国哲学を研究するうえで、まず第一に必要とされる要件だといっても過言ではありません。
もしも興味がなければ、小難しい漢文を読んだり、何時間もかけて予習をしたりは、できるはずもないでしょう。
しかしもちろん、興味だけで漢籍が読解できたり、興味だけで論文が書けたりするわけではありません。もし書いたとしても、それは趣味の作文であって、研究として通用する代物ではない。
我々は、「興味がある」方に、興味あることを調査・研究する能力を身につけていただくお手伝いを行います。研究に必要な資料調査能力などを身につけた上で、存分に「興味がある」ことを研究して下さい。
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| Q 配属後のタイムスケジュールは? |
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2回生から4回生まで演習などを履修してもらい、4回生で卒論を書いてもらいます。
経験から言わせてもらうと、3回生の半ばまでに卒論のテーマを決めないと、先行研究の調査や論文本体の執筆が間に合わないようです。
なお、院に進むことを希望される場合、研究・教育職への就職の可能性がありますので、教員免状も取得することが望ましいとされています。
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Q 卒業論文って、何を書けばいいのですか? |
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義務教育ではないのですから、「何を書けばいいか」は誰も教えてくれません。自分で決めて下さい。
中国哲学に関係するテーマを何か自由に設定していただき、そのテーマについて、先行研究を参照し、また原典を読解しながら論じていただきます。
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Q つまり卒論って、何を書いてもいいのですか? |
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いいえ。
レポートではないのですから、単なる調査・報告や、資料の引き写しなどでは困ります。
また言うまでもありませんが、主観だけの読書感想文も不可でしょう。
全く新しいテーマについて論じるなり、従来の学説・先行研究に何か新しい見解を付け加えたり、という要素がないと「論文」とは呼べません。
何について論じていたとしても、もしも既に同様の論文が発表されていたのでは、それがたとえ偶然の一致でも、論文とは認められません。先行研究の調査が不十分なまま論文を書いてしまったか、または盗作だということになります。(先行論文の調査方法は、先輩から学べます。イヤと言うほど。)
しかし、同様の論文が既に存在していたとしても、先行研究の問題点を指摘して新たな見解を付け加えたり、新たな視点で論を展開するなどしておれば、これは論文として認められるでしょう。
またたとえば「おいしいカレーの作り方」というテーマを設定し、従来の学説には見られない画期的な論文を著されても、テーマ自体が中国哲学と関係ないので、たぶん卒論としては認められません。
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