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■ 懐徳堂資料の電子情報化

 
 
 阪大中哲HP懐徳堂と中国古典の世界→懐徳堂資料の電子情報化

「電子懐徳堂考(CD-ROM)」完成   詳細は >> こちら

◆中国哲学研究室による資料調査

大阪大学大学院中国哲学研究室では、漢籍を中心とする懐徳堂関係資料の調査を毎年継続して行っています。これまでの主な成果としては、(1)「懐徳堂関係研究文献提要」の執筆、(2)懐徳堂関係論著目録の作成、があります。(1)は研究室の大学院生が担当し、『懐徳』に毎号掲載しています。また(2)は懐徳堂研究に関する論著・資料の総合目録を公開しようとするもので、現在、インターネットでの公開を目指して調整中です。


附属図書館における総合調査

◆大阪大学創立70周年記念事業
平成13年5月、創立70周年を迎えた大阪大学は、その記念事業の一環として、5月5・6日の両日、大阪国際会議場に於て「バーチャル適塾・懐徳堂」を公開しました。これは、大阪大学の源流である適塾と懐徳堂とを、最新のマルチメディア技術によって顕彰するものです。このプロジェクトに参画した湯浅邦弘教授は、主として懐徳堂関係コンテンツの作成に関わりました。

懐徳堂関係のデジタルコンテンツとして制作・公開されたのは、(1)懐徳堂データベース、(2)バーチャル懐徳堂、(3)超高精細画像による懐徳堂電子博物館、です。(1)は懐徳堂文庫所蔵の貴重資料114点をデジタル画像と解題によって紹介するデータベースで、解題部分は「懐徳堂年表」「懐徳堂事典」「懐徳堂と中国古典の世界」などとリンクしています。(2)は、江戸時代の旧懐徳堂学舎をコンピュータグラフィックスによって再現したもので、閲覧者はその3D空間内をマウス操作で自由に体験することができます。空間内に配置された器物のほとんどは懐徳堂データベースにリンクしています。(3)はハイビジョンの6倍の精度という超高精細モニタによって、懐徳堂の貴重資料を公開するものです。

 


バーチャル懐徳堂トップ画面


大阪大学創立70周年記念会場
(大阪国際会議場)

◆懐徳堂研究会による資料調査

上記のプロジェクトを推進する過程で、中国哲学研究室関係者を中心とした「懐徳堂研究会」が組織され、懐徳堂関係資料の実見調査ならびに解題執筆が行われました。平成15年度現在のメンバーは次の通りです。

湯浅邦弘(大阪大学大学院文学研究科教授)、岸田知子(高野山大学文学部教授)、寺門日出男(都留文科大学文学部教授)、竹田健二(島根大学教育学部助教授)、杉山一也(岐阜経済大学専任講師)、藤居岳人(阿南工業高等専門学校助教授)、矢羽野隆男(四天王寺国際仏教大学助教授)、湯城吉信(大阪府立工業高等専門学校専任講師)、久米(神林)裕子(京都産業大学文化学部助教授)、井上了(大阪樟蔭女子大学非常勤講師、大阪大学文学部懐徳堂センター職員)、佐野大介(大阪大学大学院文学研究科助手)

懐徳堂研究会は、平成12年7月、大阪大学附属図書館ならびに中国哲学研究室に於て、懐徳堂資料の合同調査を行い、同年末までにその成果を解題としてまとめました。また、その過程では、JIS外漢字を含む特殊文字の処理について検討を進めたほか、懐徳堂資料の全文テキストデータの作成などに取り組みました。その成果の一端については、下記の論考を御参照下さい。

  • 懐徳堂文庫所蔵『論孟首章講義』について─デジタルコンテンツとしての位置づけ─(湯浅邦弘、杉山一也、竹田健二、藤居岳人、井上了、『中国研究集刊』第27号、2000年12月)
  • 『天樂樓書籍遺藏目録』について─懐徳堂資料のデジタルアーカイブ化に向けて─(寺門日出男、湯浅邦弘、神林裕子、井上了、『懐徳』第69号、2001年1月)
  • 懐徳堂学派の『論語』注釈─泰伯篇曾子有疾章について─(湯浅邦弘、寺門日出男、神林裕子、石飛憲、『中国研究集刊』第29号、2001年12月)
  • 孔子の見た夢─懐徳堂学派の『論語』注釈─(湯浅邦弘、大阪大学大学院文学研究科広域文化表現論講座共同研究研究成果報告書『〈心〉と〈外部〉』、2002年3月)
  • 『懐徳堂文庫の研究』(湯浅邦弘編、大阪大学大学院文学研究科共同研究報告書、全194頁、2003年2月)

 

◆中国哲学研究室学生の協力

上記のプロジェクトを推進する過程で、研究室の学生も活躍しました。まず、懐徳堂研究会による資料調査の際には、その補助を行い、また、貴重資料の撮影に際しても、大量の資料を整理して撮影現場に搬入し、撮影スタッフに撮影箇所を指示するなど、重要な役割を果たしました。更に、データベース公開を間近に控えた平成13年4月には、データベースの全コンテンツについて入念な校正を行いました。それは、通常のゲラの校閲とは異なり、実際のパソコンの画面上で文字・画像・リンクなどを総合的に点検するもので、作業は夜を徹して行われました。


貴重資料の写真撮影
◆文部科学省科学研究費補助金による「デジタルコンテンツとしての懐徳堂研究」

大阪大学創立70周年記念事業の一環として公開された懐徳堂デジタルコンテンツは、式典が行われた会場内において、いわゆるスタンドアローンで公開されました。そこで、これを更に発展させ、インターネット上での公開を目指して、科研費による共同研究が開始されました。期間は平成13〜15年度の3年間です。研究代表者は下條真司教授(サイバーメディアセンター)、本研究室の湯浅邦弘教授も、引き続き、この研究に参画しています。

平成14年度の主要な成果として、懐徳堂文庫電子図書目録の公開があります。また、現在、採録数114点に止まっている貴重資料データベースの点数を約300点に拡充し、平成15年度末までにインターネット公開する予定です。

 

「電子懐徳堂考」(CD−ROM)の完成

懐徳堂共同研究の一環として「電子懐徳堂考」(CD−ROM)を作成しました。『懐徳堂考』は、(財)懐徳堂記念会の設立に尽力した西村天囚(朝日新聞記者、のち京大講師)の著書で、大阪朝日新聞に連載された「懐徳堂研究」を再編したものです。明治の末に刊行された『懐徳堂考』は、上巻わずかに35部、下巻75部が同志に配布されたという稀覯本です。その内容は、懐徳堂の創立から閉校までの140年間の歴史を通覧したもので、今日においても、懐徳堂研究の最も基本的な文献としての価値を持っています。
 このたび編集・制作した「電子懐徳堂考」は、この『懐徳堂考』全頁を画像として提供するものです。本文各頁は、簡単な操作で画面を拡大・縮小することができます。また、目次から該当頁を容易に検索できるほか、本文中の主要語句約1500箇所(黄色表示部分)については、事典解説をリンクさせ、原文の誤植(赤色表示部分)についてはその正誤を示すなど、閲読を支援する機能が加えられています。

電子懐徳堂
 編集…湯浅邦弘
 発行…大阪大学文学研究科、2003年3月
 協力…(財)懐徳堂記念会、大阪大学中国哲学研究室



電子懐徳堂考
CD-ROM

 

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