堀江剛 教授 (ホリエ ツヨシ) 


   


1961年生まれ。2001年、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)(大阪大学、2003年)。2004年、広島大学総合科学部助教授。2007年、同准教授。2011年、同教授。2016年4月より現職。
「西洋近代哲学、特にスピノザの研究をしてきました。それと同時にルーマンの社会システム理論に惹かれ、社会のあらゆる現象を「コミュニケーションのシステム」として捉える考え方に強い関心を持っています。臨床哲学(研究室が開設された年に博士後期課程に入学)では「ソクラティク・ダイアローグ」や「哲学カフェ」など、哲学対話の方法論と実践に取り組んできました。近年では、「組織」に着目した臨床哲学の可能性を考えようとしています。」(大阪大学大学院文学研究科紹介2016より)
「臨床哲学は、「だれが・どこで・どのように・哲学する」のか、ということを常に新たに問い続ける分野だと考えています。哲学者や専門家(あるいは個人)が・研究室や大学で・古典的なテキストを読み解く仕方で哲学するといった既存のイメージを一旦リセットし、柔軟に「哲学する」ことの可能性を探る「挑戦」の場所だと言ってもよいでしょう。この、ゼロから哲学を考え行なうという意味で、教員も学生も、そして臨床哲学に関わる様々な人々も、同じ地点に立っています。」(大阪大学大学院文学研究科紹介2016より)

【2016年度 担当授業】
・倫理学基礎
・世界の思想
・社会哲学講義
・社会哲学演習(外国語文献購読演習)
・倫理学演習
・臨床哲学演習
・ひろば臨床哲学

【近年の主な業績】

● 論文
・「スピノザの「個物」概念」日本哲学会『哲学』52号、2001年
・「スピノザの「属性」概念」スピノザ協会『スピノザーナ』5号、2004年
・「現場の哲学と社会システム論」『臨床哲学』9号、2008年
・「哲学する装置: Neo-Socratic Dialogueとその活用」広島大学人間文化研究講座『人間文化研究』3号、2011年

● 著書
(単著)

  • 「『ソクラティク・ダイアローグ:対話の哲学に向けて(仮題)』(大阪大学出版会、2016年刊行予定) 2009/12

(共著)

  • 『はじめて学ぶ西洋思想:思想家たちとの対話』(ミネルヴァ書房、2005)