先生紹介


和田 章男 教授

和田章男教授

 1954年生、大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。パリ第四大学第三課程博士。大阪大学文学部助手、言語文化部講師、助教授を経て、1993年より現職。20世紀フランス文学。主な研究テーマは、プルーストを対象にしながら、草稿研究、批評と創作の関係、書簡集の調査など。また他の作家の草稿と比較しつつ、近代作家の創作法を明らかにしようと考えている。さらに自伝文学を歴史的に考察している。

【研究】 プルーストを中心とするフランス近代小説、生成研究、文学と場の研究
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 文学が普遍性を持つことは確かです。たとえ外国文学であろうと、言語を学ぶことによって理解し、その美しさを味わうことが出来ます。しかし文学に特殊性があることも事実です。いつ、どこで、誰によって書かれたか、ということから特殊性が生まれます。現代の文学研究の主流は、文学テクストを同時代の文化的・歴史的コンテクストに置き直し、失われた意味を蘇らすことを主眼としています。人、場、時が相互作用を及ぼしながら、言葉の芸術が生まれます。文学作品に刻み込まれた言葉には、それぞれの時代の人、モノ、精神、夢、欲望、世界観などが詰まっています。言葉に秘められた意味を少しずつ発掘していくと、徐々に見えてくる限りなく広い世界があるばずです。フランスには中世から現代に至るまで時代を証言するモニュメントがふんだんに存在するように、文学も豊富かつ多彩です。大きく開かれた「凱旋門」をくぐれば、そこには新しい世界が見えます。

【趣味】 合唱、犬の散歩(トイ・プードルを3匹飼っています)

【書評・メディアでの紹介等】





山上 浩嗣 教授

山上准教授

 1966年生。京都大学文学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。パリ第四大学ソルボンヌ大学博士。東京大学助手、関西学院大学専任講師、同准教授、同教授を経て、2010年より現職。

【研究】 パスカルの作品を中心としたフランス17世紀宗教思想の研究
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 大学に入ってなにげなく選択したフランス語に惹かれ、ついできらびやかな光を放つフランス現代思想に興味をもつようになりました。辞書を引きながらやっと読み通したミシェル・フーコー『言葉と物』の古典主義時代の記述に啓発を受けたことから、17世紀の思想家ブレーズ・パスカルの研究に足を踏み入れました。ふまじめな学生であった私が、フランス留学を経て大学の教員になるなどとは、当時まったく想像もしていませんでした。その間に読みえた本はそれほど多くはありません。たったひとつの古典作品からでも、読解と分析の方法を習得すれば、限りなく多くのことを学ぶことができます。ときに反発を覚えるテクストにも、あらゆる予見を排除して真摯に向き合えば、著者の真情が理解できるようになり、次第に共感や感動が生じてくることでしょう。思うに、文学研究の営みとは、そのような稀な瞬間の探究にほかなりません。授業ではその喜びを伝えたいと思っています。

【趣味】 自宅では子育てに専心しています。


Agnès Disson  外国人教師

ディソン教師

 ブザンソン大学、パリ第四大学にて言語学、文学を学ぶ。近代文学の大学教授資格、及び記号学・言語学の博士号取得。パリの言語学研究所(BELC)に勤めた後、イタリア、モロッコ、日本で教鞭をとる。現代詩及び詩論を研究している。

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【研究】 フランスの象徴詩・現代詩、フランス現代小説

 語学のクラスでは、生活の中で実際に出会うもの(フランスの新聞記事、ラジオ放送、ゲーム、広告など)を教材として用いて、生きた言葉を学びます。文学のクラスでは、厳密で体系的なテクスト分析を学習します。論理的な思考力を磨き、積極的に意見を発表することが肝要です。授業とは、教師が一人で話し続けるものではありません。テクストの読解も、質疑応答という教師と学生との対話・議論によってなされるものです。
 私はフランスの現代文学、特に現代詩(ジャック・ルーボー、ピエール・アルフェリ、アンヌ・ポルチュガルなど)を主に研究しています。現代フランスで活躍している作家や詩人を招き、授業や講演会において、作品の朗読、テクストの分析、創作の秘密など、作者自身との対話を通して、豊かな創造世界に案内します。

【趣味】 ジャズ音楽と猫が大好きです

【著書】

  • Pour une approche communicative dans l'enseignement du français au Japon. Bilan et propositions, 大阪大学出版会, 1996.