Last Update: 2010/4/13

小林茂教授が日本地理学会賞(優秀賞)を受賞

小林茂教授が日本地理学会賞(優秀賞)を受賞しました。この賞は、過去3か年(2006年9月~2009年8月)に公刊された図書・論文の執筆者を対象とするものです。今回受賞の対象となったのは、小林茂編『近代日本の地図作製とアジア太平洋地域 ―「外邦図」へのアプローチ』(大阪大学出版会、2009年2月刊行)です。

日本地理学会賞(優秀賞)の賞状をもつ小林茂教授

日本地理学会春季学術大会(於 法政大学)にて。

卒業式・大学院学位記授与式

2010年3月23日(火)、大阪大学の卒業式・大学院学位記授与式が行われました。当教室からは、1名が学部を卒業し、2名が大学院博士前期課程を修了しました。この日は、卒業・修了生やそのほかの教室メンバーが集まり、卒業旅行などの話題で盛り上がりました。メンバーの1人は、卒業・修了生に向けてギターを生演奏しました。また、1月まで助手代理(事務補佐員)を務め、現在はイタリアに留学している稲熊さんと、Skypeを使って通信しました。卒業・修了生のみなさん、ご卒業・ご修了おめでとうございます。

卒業・修了生の記念撮影の写真

卒業・修了生の3名。

卒業式の日の写真

Skypeを使って、イタリアの稲熊さんと通信中。

卒業式の日の写真

卒業・修了生に向けてギターを生演奏。

当教室メンバーが日本国際地図学会特別賞・論文奨励賞を受賞

2010年2月27日(土)に行われた日本国際地図学会平成22年度通常総会において、外邦図研究グループ(代表:小林茂教授)に対し同学会特別賞が授与されました。また、渡邉英明さん(博士後期課程)には同学会論文奨励賞が授与されました。以下にそれぞれの受賞理由を示します。

日本国際地図学会特別賞:外邦図研究グループ(代表:小林茂会員)

外邦図研究グループは、貴重な学術資料である外邦図について、地図学的・地理学的な研究を行うだけでなく、それを集成し、デジタルアーカイブ化を進めてその公開を図ってきた。2008年には日本国際地図学会定期大会でシンポジウム「外邦図の集成と多面的活用―アジア太平洋地域の地理情報の応用をめざして―」を開催するとともに、機関誌「地図」に宮澤 仁・照内弘通・山本健太・関根良平・小林 茂・村山良之を著者とする「外邦図デジタルアーカイブの構築と公開・運用上の諸問題」を著し、活動の意義や成果を明らかにしている。さらに2009年には、小林茂会員を編者とする『近代日本の地図作製とアジア太平洋地域』(大阪大学出版会)を刊行し、アジア太平洋地域の国際的な視点も含めた研究成果を明らかにした。こ の一連の活動は、日本の地図史料の保存と活用、地図文化の継承を図り、地図学の発展に大きく貢献するものであると認められる。

外邦図研究グループの写真

左から、今井健三、鈴木純子、清水靖夫、小林茂、宮澤仁、塚田野野子、金窪敏知、山本健太の各氏

日本国際地図学会論文奨励賞:渡邉英明会員

同会員の単著論文「近世在方町における絵図作成の特色―武州小川を事例として―」(「地図」、47巻2号掲載)は、近世在方町の絵図の特色について多くの史料に基づいてていねいに論じたものである。古地図研究としても郷土研究としても手本となるような内容であり、高く評価される。

渡邉英明さんの受賞時の写真

受賞時の渡邉英明さん(右)。左は星埜由尚・日本国際地図学会会長。

2009年度卒論・修論発表会

2010年2月6日(土)の15時00分~18時に、待兼山会館会議室において2009年度卒論・修論発表会が開催されました。今年度は、卒論生1名、修論生2名の計3名が発表に臨みました。卒論生は35分間、修論生は45分間(いずれも質疑応答の10分間を含む)の発表時間を使って、研究の成果を発表しました。そして、発表後には卒論生・修論生の歓送会が開かれました。当日は、歴代の助手や卒業生に加え、他大学の大学院生にもご参加いただきました。当日の様子は、2009年度卒論・修論発表会のページをご覧ください。

2009年度卒論・修論中間発表会

2009年11月14日(土)、卒論・修論中間発表会が開かれました。卒論生1名、修論生2名が現在までの研究成果を発表しました。各発表に対し、問題点が議論され、論文提出に向けたアドバイスが行われました。

元助手・鳴海邦匡氏が人文地理学会学会賞を受賞

当教室の元助手、鳴海邦匡氏(現・甲南大学准教授)が第9回人文地理学会学会賞(A部門:学術著作部門)を受賞し、2009年11月7日(土)に人文地理学会大会において表彰されました。鳴海氏は、2002年11月から2005年3月まで当教室の助手を務め、その後も特任研究員や大阪大学総合学術博物館助手(助教)として2008年3月まで当教室の研究・教育に尽力されました。今回受賞の対象となったのは、2007年2月に刊行された単著『近世日本の地図と測量―村と「廻り検地」―』(九州大学出版会)です。

鳴海氏のスピーチの様子

受賞の喜びを語る鳴海氏

堤准教授が教授に昇格

2009年11月より、堤研二准教授が教授に昇格しました。

新メンバーを迎えました

10月から新メンバーを迎えました。交換留学生の朴 美玿(Park, Mi So)さんです。朴さんは韓国の全南大学校の学生で、国際学部日本学科で学んでいます。2010年8月まで大阪大学で勉強する予定です。

『外邦図研究ニューズレター No.6』を刊行

『外邦図研究ニューズレター No.6』が刊行されました。これは、財団法人国土地理協会平成20年度研究助成「社会教育機関等への助成」中間報告書、ならびに、平成20年度科学研究費補助金・基盤研究(A)「アジア太平洋地域の環境モニタリングにむけた地図・空中写真・気象観測資料の集成」研究成果中間報告書として刊行したものであり、全105頁+ⅲの仕上がりになっています。「外邦図研究プロジェクト」内の「外邦図研究ニューズレター No.6」のページにて全文をPDFファイルで公開していますので、ダウンロードしてご覧ください。

『外邦図研究ニューズレター No.6』表紙

2009年度スタート!

教室独立後14年目に入る今年度は、新2回生3名を迎え、メンバーは計18名となりました。昨年度よりもやや少なくなってしまいましたが、2009年3月に移転した新しい研究室で、気分も新たに研究・教育を行っていきたいと思います。今年度も当教室をよろしくお願いいたします。