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7/17実施 チュラーロンコーン大学・大阪大学 国際合同会議(望月太郎教授)

Chulalongkorn University - Osaka University International Joint Conference: Frontiers of Philosophical Investigation in Asia

開催日時 2016年7月17日(日)
開催場所 チュラーロンコーン大学 文学部(タイ王国)
主   催 大阪大学大学院文学研究科 哲学哲学史・現代思想文化学

会議プログラムmochizuki_20160717

概要

 人文学諸分野における国際化は、理工系諸分野と比べて遅れているといわれるが、それは教育研究で使う言語や教育研究のスタイルが国や地域の伝統によって異なること(例えば哲学においては英語が必ずしも教育研究において普遍的に使用される言語ではなく、また日本では原典主義が貫かれているのに対して、他国では比較的自由に翻訳書を参照するといった違い)が一因となっている。しかし、大学教育のグローバル化が進む現代、人文学の国際化は急務である。とりわけ「知への愛」という動機、研究対象として東西の古典的文献、存在論や認識論といった普遍的テーマを共有する哲学分野においては最先端の研究と探求のスタイルを互いに披瀝し、対話を重ねることが国際化のために必要である。さらにこれまでのように欧米に対して顔を向けた国際化のためだけにではなく、アジア地域に向けた国際化のためにも中心的な役割を果たすことが、近代化の過程では哲学分野においても先駆者であった我が国の哲学関係者の義務であると思われる。以上が本会議を企画した根本的動機である。

 本会議を開催することにより期待される成果は、アジア地域諸国間での哲学の国際化へ向けて道を開く端緒をつけること、また副次的効果として、我が国における哲学教育研究のあり方の特殊性が相対化されること、そして、その結果として、アジア諸国に向けての教育研究成果の発信が効率化されることである。ASEAN諸国で人文系の研究水準が最も高く、哲学分野においては世界哲学連盟国際シンポジウムの開催校に選ばれるなど、卓越した教育研究水準を誇るチュラーロンコーン大学を相手機関として、今回、本会議は企画、開催された。そして、概ね期待された成果を挙げることができた。

会議は、7月17日(日)午前、分析哲学1,2のセッション(入江「対象指示の使用と照応表現の使用は区別可能か」、カニット「類比、概念と認識」、重田「規則に<私的>に従うことは何故不可能なのか?」、仲宗根「意味論的内在主義と個体主義」)、午後、近現代哲学1,2のセッション(上野「デカルトにおける心身の実在的区別と心身合一とは矛盾するのか?」、カセム「エルサレムのアーレント:大量虐殺、思考の欠如と悪の陳腐さ」、ソラット「道徳的向上と善き生」、立花「スピノザの感情理論における事物の必然的理解」、ティダワディー「芸術の理解と評価:文脈主義的アプローチ」)、まとめ(望月「チュラーロンコーン大学と大阪大学の哲学教育研究における未来の協働に向けて」)の順に進められた(報告者姓名と英語原題はプログラムを参照)。

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チュラーロンコーン大学 会議の様子