『国語語彙史の研究』(和泉書院刊)総目次




第1集 第2集 第3集 第4集 第5集 第6集 第7集 第8集 第9集 第10集
第11集 第12集 第13集 第14集 第15集 第16集 第17集 第18集 第19集 第20集
第21集 第22集 第23集 第24集


第一集 1980年5月17日発行
国語語彙史研究の課題 前 田 富 祺
「をかし」と歌系列、文系列 根 来   司
源氏物語における「いとほし」と「心苦し」 中 川 正 美
平安仮名文における形容詞・形容動詞 山 口 仲 美
記録体における時の表現—『後二条師通記』の「昨日以前」・「昨夜」の意味の語句— 遠 藤 好 英
『山家集』における名詞語彙の諸相 佐 藤 武 義
連歌語彙について—千句連歌と句集との相違をめぐって— 山 内 洋一郎
近世の漢語についての一考察 佐 藤   亨
石川・富山両県における「いろり」の座名の分布とその変遷 川 本 栄一郎
諸論考の取上げた抄物の語詞(一九七七・七八年) 柳 田 征 司編
「舞姫」索引(一)本文・漢字索引 菊 田 紀 郎編
索引目録稿 大 鹿 薫 久編
第二集 1981年5月17日発行
三巻本枕草子総索引まで 根 来   司
源氏物語青表紙本河内本の異語異文 永 喜   宏
基本認識語彙と文体—平安和文系作品を中心にして— 糸 井 通 浩
もののけの系譜 藤 尾 知 子
特異姫君の特異語彙—漢語使用と人物設定— 神 尾 暢 子
「〜をそむく」から「〜にそむく」へ—動作の対象を示す格表示の交替— 信 太 知 子
親鸞上人の言語意識—分ち書き・句読点から複合語に及ぶ— 宮 田 裕 行
動詞「話す」の成立 山 内 洋一郎
幕末の訳語辞書 松 井 利 彦
牡丹燈籠に見る二三の語形の揺れから 佐 伯 哲 夫
「抵抗」と「抗抵」 鈴 木 丹士郎
数詞語彙史をめぐって 前 田 富 祺
「舞姫」索引(二)語彙索引 菊 田 紀 郎編
〔書評〕『国語語彙史の研究 一』を評し、国語語彙史研究会に提言する 佐 藤   茂
第三集 1982年5月17日発行
語史試論 山 内 洋一郎
活用形式の変異から見た動詞語彙の一考察 山 口 佳 紀
真福寺本将門記の漢字・漢語についての一考察 浅 野 敏 彦
道綱母の文学語彙目録 根 来   司
『十訓抄』に於ける敬語意識 泉   基 博
景徐聞書の接続詞 小 林 千 草
カカ(母)の出自は幼児語か—諸説への疑問— 遠 藤 邦 基
“めくばせ”の語誌 前 田 富 祺
海岸地名の地域性と世代差 室 山 敏 昭
世界商売往来用語総索引 飛 田 良 文・村 山 昌 俊
〔書評〕『国語語彙史の研究 二』を読んで 西 尾 寅 弥
第四集 1983年5月17日発行
接頭語「うち」の消長 阪 倉 篤 義
作品の語彙の偏りを測る 田 中 章 夫
上二段活用所属動詞群の史的傾向—古代語上二段から近代語上一段への展開を通して— 阿 部 健 二
源氏物語の敬語法—素材と素材との関係規定の意味するもの— 根 来   司
枕草子能因本の性格 沢 田 正 子
『日葡辞書』の歌語—その性格と時代性— 片 桐 洋 一
室町時代の通俗語と辞書 今 西 浩 子
タテ・ヨコの基本的意義 岩 野 靖 則
漢語副詞の変遷 前 田 富 祺
『枕草子総索引』補綴 中 川 正 美
宗安小歌集総索引 山 内 洋一郎
芥川龍之介『羅生門』・『鼻』本文と総索引 前 田 富 祺・李 漢 燮
第五集 1984年5月17日発行
第一回新村出賞受賞記念
語義変化と意味関係 前 田 富 祺
祝詞および宣命の語彙について 小 谷 博 泰
王朝女流文学と王朝語 根 来   司
源氏物語夕顔巻の言語表現 藍   美喜子
ま(間) 辻 田 昌 三
動詞の重複とツツ 蜂 矢 真 郷
『平家物語』に見る和漢混淆現象 櫻 井 光 昭
「よみくせ」と連濁—「源氏清濁」の畳語を中心に— 遠 藤 邦 基
十訓抄の動詞語彙 泉   基 博
「濫妨」から「乱暴」へ—悪の意識展開— 杉 浦   勝
連歌語彙の意味分類 山 内 洋一郎
古語の語義語形認定の一方法・“若上”の場合—語構成論的観点を軸として— 漆 崎 正 人
「サテハ」と「スレバ」—条件的接続詞としての消長— 小 林 賢 次
アガルとノボル—史的変遷からみた類義語— 信 太 知 子
「抄物(しょうもの)」という語の成立と定着 柳 田 征 司
『増補下学集』(態芸門)の増補語彙 菊 田 紀 郎
林羅山訓点「毛詩注疏」の和訓の性格とその意義 村 上 雅 孝
栂井道敏の文法語彙 軽重と緩急 広 地 聖 史
漢語流行の一側面—明治初期女子往来物を資料として— 土 屋 信 一
語彙史資料としての『小学読本』字引 荒 川 禎 秀
『欧洲奇事花柳春話』の漢語の語形 米 川 明 彦
態による動詞分類に向けて—自他と使役そして受動— 佐 伯 哲 夫
複合動詞構成要素の意味—単独用法との比較を通して— 斎 藤 倫 明
京言葉の待遇表現の特質 寺 島 浩 子
南島方言の身体部位称 町   博 光
第六集 1985年10月25日発行
「暮らし」の世界 壽 岳 章 子
至尊をさす「御」—その名詞用法— 吉 野 政 治
短歌末の語彙と和歌の語彙 秋 本 守 英
複合形容詞の形成と継承—平安時代散文作品における— 松 浦 照 子
「あしずり」語誌考 糸 井 通 浩
源氏物語の「ひかり」「ひかる」「かかやく」 河 添 房 江
中近世の文献に見る「背負う」「かつぐ」の一類をめぐって 蜂 谷 清 人
韓国語に入った日本語 李  漢  燮
橋本進吉、時枝誠記両博士と国語辞典の編集 根 来   司
『栄花物語』における女房装束の語彙をめぐって 前 田 富 祺
続世界商売往来用語総索引 飛 田 良 文・村 山 昌 俊
連歌分類語彙表(体の類)試案—宗祇関係千句連歌七種による— 山 内 洋一郎
第七集 1986年12月31日発行
阪倉篤義博士古稀記念
献辞 国語語彙史研究会幹事
阪倉篤義博士略年譜
阪倉篤義博士著述目録
物語に用いない語−歌語 阪 倉 篤 義
上代における住生活語彙をめぐって 前 田 富 祺
シヅ(賤)遡源 山 口 佳 紀
古事記会話文の敬語表現 西 田 直 敏
八代集における季節 浅 見   徹
「あいだ(間)」 辻 田 昌 三
メク型動詞と重複情態副詞 蜂 矢 真 郷
枕草子と情緒性の意味素性 平 澤 洋 一
栄花物語語彙の一特性 東 辻 保 和
「なりあがる」と「なりのぼる」—今昔物語集の異例— 日 野 資 純
連歌語彙の意味構造の図式化—体の類について— 山 内 洋一郎
「宮仕ふ」考 福 島 邦 道
近世初期における漢文訓読語の一性格—雅の世界と俗の世界と— 村 上 雅 孝
「おぼろ」の語史—近世から近代まで— 遠 藤 好 英
音象徴語研究の一視点 山 口 仲 美
辞書間にみられる多義記述の相違について—音象徴語を中心として— 丹 保 健 一
語彙研究における順位の扱い 田 中 章 夫
時枝誠記博士の文章研究序説—文章と語彙— 根 来   司
古文の文法読み一例 佐 伯 梅 友
第八集 1987年11月20日発行
源氏物語大成索引篇の問題性 根 来   司
儀礼を背景に持つ表現—マロブとアシズリを中心として— 吉 田 比呂子
〈鹿〉の訓—『万葉集』を中心に— 馬     駿
あそび・あそぶ考 中 川 正 美
色葉字類抄畳字門語彙についての試論—「闘覧部」語彙の場合— 三 保 忠 夫
中世漢語の一面—毛詩抄の「−然」をめぐっ— 山 内 洋一郎
浮世風呂・浮世床の会話文の漢語使用率 土 屋 信 一
春水における衣裳描写の語彙をめぐって 前 田 富 祺
詩における語彙、漢語—『帆・ランプ・鴎』と『測量船』— 下河部 行 輝
動詞「つける」の用法—抽象事を表わす語との結びつきから— 大 谷 伊都子
方言の史的位相性 小 林   隆
教育基本語彙の選定 浜 本 純 逸
第九集 1988年11月20日発行
源氏物語の文体と語彙—「ものあはれなり」— 根 来   司
源氏物語における「あはれ」の偏在 藍   美喜子
「したふ」考—源氏物語を中心に— 芹 澤   剛
『栄花物語』における“唐衣”の描写をめぐって 前 田 富 祺
自然と天然—漢語の類義語の史的考察— 浅 野 敏 彦
『論語抄』の形容詞について—語彙論的観点からの考察— 坂 詰 力 治
雅俗対訳辞書類の俗語の性格—鈴木朖『雅語訳解』を資料として— 湯 浅 茂 雄
漢語「−却」について—虚辞を含む日本漢語の生成— 山 内 洋一郎・鄭     萍
世界商売往来補遺用語総索引 飛 田 良 文・村 山 昌 俊
平安末期複合動詞の意味構造—『分類語彙表』を利用する方法の試み— 犬 飼   隆
近代における日中語彙交渉の一類型—「関係」について— 沈  国  威
身体語彙の記述—語彙記述の方法論として— 吉 田 則 夫
第十集 1989年12月9日発行
第十集記念
巻頭言 国語語彙史研究会幹事
文化としての語彙 前 田 富 祺
蜻蛉日記の「をかし」 沢 田 正 子
王朝美的志向の『なまめかし』美を中心として—藤壺から紫上へ— 梅 野 きみ子
二つ名前の渡り鳥 壽 岳 章 子
平安・鎌倉期の文献における「てて(父)」の使用をめぐって 漆 谷 正 人
〈太陽〉語彙考 安 部 清 哉
軍記物語における動詞の重複 蜂 矢 真 郷
『平家物語』(会話部)の待遇表現—せ(させ)給ふ・給ふ・る(らる)— 泉   基 博
ク活用「イカメイ」とその周辺—両活用の形容詞〈ク活用後出の場合〉— 村 田 菜穂子
キリシタン資料と二・三の語 大 塚 光 信
抄物における「〜用ゾ」「〜用ニ」 小 林 千 草
語彙からみたお伽草子の分類 今 西 浩 子
「かはいらしい」考—近世における「かはいげ」「かはいさう」との相関— 信 太 知 子
近世における「ブンゲン」と「ブゲン」—二重形における中立およびプラスの意味— 小 野 正 弘
近世料理書における“いる”と“いためる” 余 田 弘 実
『草枕』と「草枕絵巻」—とくに草枕詞の語彙をめぐって— 長 谷 美 幸
『古寺巡礼』の成立—文体と語彙— 根 来   司
小林秀雄『本居宣長』の用語 山根木 忠 勝
「子ども」の語史 山 内 洋一郎
瀬戸内海域方言の変容に関する研究 友 定 賢 治
諸論考の取上げた抄物の語詞(一九七九年〜一九八八年) 柳 田 征 司編
東海西部地方における呼掛け詞の分布と歴史 彦 坂 佳 宣
類義性の数量化と計量意味論 荻 野 綱 男
根来司著書・論文・研究発表総目録
第十一集 1990年12月30日発行
[小特集 文体と語彙]
語彙から見た文体と文字から見た文体 前 田 富 祺
助動詞の複合「ならむ」「なるらむ」—散文体と韻文体と— 糸 井 通 浩
今昔物語集の翻訳語について 藤 井 俊 博
敬語の表記から見た『宇治拾遺物語』の文体 櫻 井 光 昭
『山路の露』の語彙—擬古文の語彙の特色を考える— 山 内 洋一郎
内田百の文体—色彩語から見た随筆と短篇— 岡 村 真理子
『鎖国』の文章と語句 根 来   司
指示体系の推移 山 口 尭 二
国語副詞の史的研究—「もっとも」の語史— 井 手   至
連体ナリと終止ナリ—研究のながれとその意義— 高 山 善 行
上代の光感覚語と色彩感覚語—『カゲ』を中心に— 吉 田 比呂子
平安時代の公家日記における「因縁」について 堀 畑 正 臣
早引節用集の流布について 佐 藤 貴 裕
専門語にも一般語にも用いられる造語成分について 石 井 正 彦
平安期和文系形容詞の活用分析—因子分析の応用試論— 吉 田 光 浩
第十二集 1992年7月30日発行
[特集 漢語]
漢語史における仮名書き漢語—清原宣賢『毛詩聴塵』による考察— 山 内 洋一郎
官符用語の造語成分 吉 野 政 治
「陸奥話記」の漢字とことば—平安時代識字層の常用漢字— 浅 野 敏 彦
「悪・−」熟語の系譜 杉 浦   勝
漢語「便宜」について—和漢語彙の交流の観点を中心に— 鄭     萍
『貞信公記』における「御覧」 柏 谷 嘉 弘
陳述副詞「一円」の変遷について 蒋  歩  青
近代漢字と近代漢語 松 井 利 彦
近代語彙体系における訳語の造出と借用—「影響」を中心として— 沈  国  威
落語のことば—『真景累ケ渕』の漢語— 佐 藤   亨
漢語資料としての明治前期小型辞書 前 田 富 祺
清少納言枕草子の語彙研究 根 来   司
今昔物語集における動詞の重複 蜂 矢 真 郷
後期江戸語における第三者に対する待遇表現—南北の生世話物を通じて— 永 田 高 志
現代語における予想の「そうだ」の意味について—「ようだ」との対比を含めて— 田野村 忠 温
第十三集 1993年7月30日発行
[特集 類義語]
語彙史における類義語—漢語の問題を中心に— 前 田 富 祺
「あながちに」「しひて」「せめて」考—『源氏物語』における用法— 山根木 忠 勝
動詞「のぶ」をめぐって—動詞の用法と意味特徴— 西 田 隆 政
古代日本語の中の「娘」と「嬢」について—漢字表記語の訓みと意味の変容— 劉  学  新
江戸時代の料理書における“せんじる”の意味領域をめぐって 余 田 弘 実
構文特徴と意味特徴—「源氏物語」「平家物語」「こころ」のマエとサキについて— 沖   久 雄
古今集のある種の歌の読解について 佐 伯 梅 友
「涙」のイメジャリ—万葉集から古今集へ— 神 谷 かをる
平安時代の重複型副詞とその関連語について—キラ・ホノ・ツヤ・ハナ系語群を例として— 東 郷 吉 男
「動詞+ニ+動詞」型における動詞の重複範囲—「ひたぎりにきりおとす」「ただあしにあしうなる」等— 近 藤   明
前期上方語の第三者に対する待遇表現—上方世話狂言・浄瑠璃を通じて— 永 田 高 志
意訳された外国地名について—「紅海」の漢字表記をめぐって— 王  敏  東
『和英語林集成』初版・再版・三版の子見出しについて—「和英の部」を中心に— 李  漢  燮
生田長江編『文学新語小辞典』と新語辞典類 湯 浅 茂 雄
心躰抄の連歌賦物語彙—複合語資料としての解説、及び索引— 山 内 洋一郎
第十四集 1994年8月30日発行
根来司教授追悼号
根来司教授を悼む 国語語彙史研究会幹事代表 前 田 富 祺
根来司著書・論文・研究発表総目録 山根木 忠 勝作成
さわらびの歌—野草語彙の文学性と実態と— 山 内 洋一郎
中古和歌の名詞語彙 伊牟田 經 久
平安勅撰和歌集の語彙—マクロとミクロの観点から— 木 村 雅 則
後撰集詞書の場合—仮名文生成の一段階として— 辻 田 昌 三
蜻蛉日記の「かなし」の消長 沢 田 正 子
『源氏物語』あはれ詞考—哀・憐の文字史からみた— 藍   美喜子
「あひみる」考—源氏物語を中心に— 中 川 正 美
「とばかり(暫時)」考 坂 詰 力 治
古代語「いと」の行方—中世における程度表現— 信 太 知 子
平安女流語のその後—擬態語をめぐって— 松 井 利 彦
カ・ク・グ 蜂 矢 真 郷
両活用形容詞からシク活用形容詞へ 村 田 菜穂子
〈体言ナリ〉と〈連体ナリ〉の差異について 高 山 善 行
「遊」(あそび・あそぶ)の意味とその展開—仙郷の表現と異世界の表現— 吉 田 比呂子
甦える古語—“あえか”の場合 前 田 富 祺
朝鮮資料の成長性—捷解新語における陳述副詞の呼応をめぐって— 福 田 嘉一郎
語彙史の立場から見た『拾遺和歌集』—使用語句の性格を統計的に見る— 西 端 幸 雄
第十五集 1996年5月10日発行
[小特集 辞書]
『和名抄』「飲食部」の語彙の位相—漢字文献と和文献との比較から— 不 破 浩 子・遠 藤 邦 基
近世節用集の記述研究への視点—形式的特徴をめぐって— 佐 藤 貴 裕
『合類節用集』の編纂資料について 米 谷 隆 史
国語資料としての『俗語辞海』 前 田 富 祺
『和英語林集成』第3版「英和の部」と後続英和対訳辞書 菊 地   悟
「力なき・力およばず」について—伏見宮貞成の思想性— 杉 浦   勝
いわゆる三重敬語について 川 岸 敬 子
〈禿頭〉の語史と方言分布—上方出自語同士が江戸語・上方語の対立を成す背景— 安 部 清 哉
「なかなか」の語誌—江戸後期から明治期を中心に— 福 井 淳 子
『西國立志編』の漢語について 三 上 悠紀夫
明治期大阪語の可能表現 金 沢 裕 之
日系カナダ人の日本語(2)—バンクーバー周辺日系人の類義語使用— 彦 坂 佳 宣
『南京の基督』索引 王  敏  東
第十六集 1996年10月22日発行
阪倉篤義博士追悼号
阪倉篤義先生を悼む 国語語彙史研究会幹事
山 内 洋一郎
ひとり寝の歌 浅 見   徹
万葉集「妹なね」と上代語ナネ(汝兄)の用法 山 口 佳 紀
複合形状言・派生形状言 蜂 矢 真 郷
新撰字鏡倭訓小考 内 田 賢 徳
八代集に於ける「勅撰」の意義—詞書の敬語及び「き」の使用をめぐって— 辻 田 昌 三
「古今集」の語彙—身体関係 神 谷 かをる
「うし」表現の諸相—文体論の観点から— 中 川 正 美
ツクツクボウシの鳴く声は—擬声語の史的推移— 山 口 仲 美
禁忌詞と読癖—「世人(よひと)」の改読の方法— 遠 藤 邦 基
助動詞ベシの成立—意味変化の視点から— 高 山 善 行
「ウチワラフ」の意味の時代的変化—「ウチ動詞」の意味変化の一例— 近 藤   明
日付変更時刻と今夜 小 林 賢 章
「ケレドモ」の成立—「閉じた表現」への推移と不変化助動詞「マイ」成立との有機的連関を見据えて— 村 田 菜穂子
「栖」から「住家」へ—表記変化とその背景— 田野村 千寿子
字注にみる易林本節用集の同字認識 乾   善 彦
「重山書入れ本」のこと 東 辻 保 和
「せーの」報告書 壽 岳 章 子
山田文法における語規定の変遷とその問題点 斎 藤 倫 明
国語語彙史における語源研究—“くちばせ”をめぐって— 前 田 富 祺
第十七集 1998年10月10日発行
[小特集 待遇表現]
語彙と文法から見た待遇表現 前 田 富 祺
古事記の補助動詞タマフの通時的位置について 吉 野 政 治
古事記における補助動詞「−タマフ」の用法—敬語補助動詞としての文法化の一過程—(上) 森 山 由起子
「源氏物語」に見る第三者に対する待遇表現 永 田 高 志
中世待遇表現の一面—『藤の衣物語絵巻』について— 山 内 洋一郎
ナシ(甚)型形容詞続考—上代〜中世の例を中心に— 岩 村 恵美子
カ型語幹の構成 蜂 矢 真 郷
平安時代の追善願文における「松」の象徴的意味について—文章構成との関わりから— 山 本 真 吾
番にをりて—竹取物語から抄物・幸若まで— 山 内 洋一郎
中世末期の音象徴語の語基—『日葡辞書』を中心として— 平   弥悠紀
デカスの成立 青 木 博 史
江戸末期洒落本の資料性について—「きつい」「いかい」「ゑらい」の三語を見ながら— 増 井 典 夫
訳語「分泌」と「滲出」の成立について 兪  鳴  蒙
Tragedy Comedy の訳語誌" 青 田 寿 美
漢語「運動」の語義変化—日本漢語の語義変化と明清俗語— 浅 野 敏 彦
断定辞使用のゆれ—広島方言の場合— 友 定 賢 治
朴泳孝の建白書に現れる日本漢語について—近代における日韓両語の出会いを探るため— 李  漢  燮
第十八集 1999年3月25日発行
山内洋一郎教授退官記念
山内洋一郎教授の御定年に際して 国語語彙史研究会代表幹事
前 田 富 祺
山内洋一郎著書論文目録 山 内 洋一郎
「おほ」(大・多)の変遷—「大きなり」「多し」「多かり」「大きい」をつないで— 山 内 洋一郎
沖縄方言における「木」を表す「コ〜」 柳 田 征 司
変化結果の助詞「に」と「と」の使い分け—古代語「なる」に上接する場合を中心に— 鍵 本 有 理
古事記における補助動詞「タマフ」の用法—敬語補助動詞としての文法化の一過程—(下) 森 山 由起子
ゲナリ型形容動詞—造語力拡大の様相について— 村 田 菜穂子
指示語「かくて」と源氏物語の段落構成 西 田 隆 政
連体ナリの已然形 高 山 善 行
古典における「いだす」「たつ」「あぐ」の用法—「抽象事」を表す語との結びつきから— 大 谷 伊都子
ヤク(ヤグ)・ラク(ラグ) 蜂 矢 真 郷
今昔物語集の死亡表現—翻案の方法をめぐって— 藤 井 俊 博
「〜にくし」と「〜がたし」の語誌—平安和文以降の状況— 漆 谷 広 樹
「いとまのひま」 東 辻 保 和
四段型活用「とな(唱)ふ」をめぐって—『平家物語』に取り込まれた朗詠句を資料として— 信 太 知 子
ヒキイからヒクイへ 来 田   隆
“ぎごは(義強)”の語史—その成立、及び、“ぎごつなし”との関わりを中心に— 橋 本 行 洋
みぎてい・つねてい・ありてい—後項に「体(てい)」を持つ熟語群から— 岡 部 泰 子
文節対照法による伝本関係の計量的研究—龍谷大学本徒然草の場合— 木 村 雅 則
明治初期の漢語の意味 松 井 利 彦
漢語『分散』について—戦時下の一漢語— 浅 野 敏 彦
現代に生きる枕詞—“ぬばたまの”をめぐって— 前 田 富 祺
叙実動詞と引用 藤 田 保 幸
日中両国語における「−的」について 陳     誼
意味構造分析法の各分析法の紹介とその特徴 広 瀬 英 史
否定形式との関係からみた程度副詞の体系 坂 口 昌 子
第十九集 2000年3月20日発行
[小特集 位相語]
オレ・ソチ・ソナタ・ワッチ・ワタイ—明治東京語女性人称形成の一考察— 小 松 寿 雄
副詞エの意味 渋 谷 勝 己
「全国ダメ・アカン分布図」を読む—不可能からよくない、さらに禁止・当為表現へ— 松 本   修
旧制高等学校の学生語 米 川 明 彦
部分的宣命書きの機能 乾   善 彦
枕詞の変容—萬葉集から王朝和歌へ— 白 井 伊津子
「みそかに」「しのびて」「しのびやかに」の語義と文章表現—源氏物語とそれ以前— 大 槻 美智子
カ・ヤカ・ラカ型語幹の語基 蜂 矢 真 郷
宗教的・儀礼的性格を持つ解釈用語の問題点—生贄・身代わり・人身御供・人柱— 吉 田 比呂子
複合形容詞「−ガタシ」「−ニクシ」 舘 谷 笑 子
『エソポのハブラス』の語句について—その禅語的性格を中心に— 山 内 洋一郎
近世前期のことば問題—「漢語類+ない」の語について— 田 島   優
『仏蘭西法律書 刑法』の唐話と近代刑法用語 藁 科 勝 之
接続詞と対話 甲 田 直 美
明治の“歌”と“花” 前 田 富 祺
二つの『改正増補英語箋』—双方の関係と編纂方法の相違— 櫻 井 豪 人
「発想」はどんな概念を表示する命名単位か 大 島 中 正
第二十集 2001年3月20日発行
第二十集記念・前田富祺教授退官記念
“第二十集記念”および“前田富祺教授退官記念”にあたって 国語語彙史研究会幹事
山 内 洋一郎
母音連続の融合と非融合—a+e、V+格助詞「へ(エ)」、V+格助詞「を(オ)」の場合— 柳 田 征 司
意味変化の形態的指標となるもの 小 野 正 弘
語彙史の時代区分・文字史の時代区分 乾   善 彦
上代形容詞の語構成 村 田 菜穂子
一次的ケシ型と二次的ケシ型 蜂 矢 真 郷
地名(歌枕)の語構成—連体助詞「の・が」をめぐって— 糸 井 通 浩
平安仮名文における「対面」 中 川 正 美
モダリティ形式の連体用法—『枕草子』を資料として— 高 山 善 行
古代和歌における指示副詞「かく」 半 澤 幹 一
源氏物語における指示語「さて」の用法—平安和文での接続詞的用法の展開をめぐって— 西 田 隆 政
平安期和文資料におけるハ行四段動詞ウ音便形について 奥 村 和 子
動詞「そぼつ」「そぼふる」について—清濁の組み合わせ四種ある語— 山 内 洋一郎
「ウチツヅク」考 近 藤   明
「善悪」の語史—副詞用法発生前史— 玉 村 禎 郎
「愚痴」考—仏教語からの派生の一面— 郡   千寿子
《滑稽な人》を表す「ひょーひゃく」成立の史的背景 山 本 真 吾
近世節用集書名変遷考—一七〇〇年前後の転換期まで— 佐 藤 貴 裕
「眉毛」の語史—文献と方言との対照から— 小 林   隆
多義語における語レベル固有の意味について—「見る」を対象として— 斎 藤 倫 明
引用形式「〜トスル」の表現性—「当局は、早急に調査するとしている」などの表現について— 藤 田 保 幸
“髭尽し”をめぐって 前 田 富 祺
複合動詞の語構造分類 石 井 正 彦
現代日本語における漢語系接尾辞—「〜中(チュウ)」「〜中(ジュウ)」の使い分けをめぐって— 丹 保 健 一
音・声の《大小》《高低》を表す語彙について 久 島   茂
「談合」—キリシタン資料「和らげ」の語釈に用いられた漢語— 浅 野 敏 彦
「子音語幹」と活用—日本語動詞無活用論を手掛かりに— 福 田 嘉一郎
前田富祺教授著書・論文目録 内 田 宗 一編
第二十一集 2002年3月発行
[小特集 文字・表記と語彙]
「ゆへ」から「ゆゑ」に 矢 野   準
意味派生による語形変化と漢字表記—[嶮岨(けんそ)]から[血相(けっそう)]へ— 田 島   優
国字「」(さやけし)の周辺 乾   善 彦・森 田 亜也子
仮名文字遣と句切れ 長谷川 千 秋
森鴎外「独逸三部作」の漢字について 浅 野 敏 彦
ナ変動詞の通時相—ナ変の四段化はなかった— 山 内 洋一郎
ソコヒ攷 佐 野   宏
万葉「あが馬のつまづく」考—「タフル」の誤読と解釈ということ— 吉 田 比呂子
「うつくし」の意味変化 中 井 彩 子
ク活用形容詞語幹を後項に持つ形容動詞語幹 蜂 矢 真 郷
鎌倉時代以前における「明白なり」の特色—古文書他の用例から— 辛 島 美 絵
遊仙窟古点の一人称代名詞—醍醐寺本の「ワラハ」再考— 米 田 達 郎
耳障りになったザ行音 高 山 知 明
子どもと節用集 佐 藤 貴 裕
上方およびその近隣地域におけるオル系「ヨル」・「トル」の待遇化について 中 井 精 一
第二十二集 2003年3月発行
[特集 語彙資料の再検討]
意味変化研究と語彙資料 —漢字文字列を視点として— 小 野 正 弘
語彙層別化資料としての今昔物語集 —二字漢語サ変動詞を例として— 田 中 牧 郎
院政・鎌倉時代加点の表白文における施注漢語の性格 山 本 真 吾
明恵談義資料の語彙 —鎌倉時代の和語と漢語— 山 内 洋一郎
花山院本伊呂波字類抄の価値 高 橋 久 子
御巫本日本書紀私記の複数訓の性格 山 口 真 輝
近世期節用集の意義分類をめぐって 米 谷 隆 史
『大成無双節用集』の成立 佐 藤 貴 裕
「言海採収語・・・類別表」再読 岡 島 昭 浩
条件表現史研究が抱える問題 矢 島 正 浩
古代語形容詞の語構造分析についての一考察 村 田 菜穂子
森鴎外「舞姫」に見える「食店」考 —鴎外の漢語— 浅 野 敏 彦
語幹を共通にする形容詞と形容動詞 蜂 矢 真 郷
諸論考の取り上げた抄物の語詞(一九九一年〜二〇〇一年) 柳 田 征 司
京阪方言にみられる動詞打消形式の差異と成立事情 岸 江 信 介
 
第二十三集 2004年3月31日発行
[特集 中世語]
日本語語彙史の中世語 ─粗布カコウ・下二段動詞「ツ」・副詞「え」─ 山 内 洋一郎
拗音 柳 田 征 司
セハシ(忙)の成立とセバシ(狭) 小 林 賢 次
『神代上下抄』になくて『古活字版日本書紀抄』にある語・語句・文の性格
 ─抄物語彙の側面を考える─
小 林 千 草
「おぎろ()」の語史 ─中世語の一つの流れ─ 山 本 真 吾
『コンテムツスムンヂ』の「平等なる心」について 鈴 木 広 光
「善悪」の語史 ─中世前期の漢字仮名交り文における名詞用法─ 玉 村 禎 郎
今昔物語集の接続語 ─「而間」「其」を中心に─ 藤 井 俊 博
中古における不可能を表す補助動詞 ─カヌ・ワブ・ワヅラフ・アヘズ─ 吉 井  健
唐代口語・本朝漢詩文から平安古記録へ流入した語をめぐって
 ─登時トウジ本自もとより奔波ホンパ奔営ホンエイ)・等閑トウカンの場合─
堀 畑 正 臣
早引節用集の危機 ─明和元年紛議顛末─ 佐 藤 貴 裕
鴎外「舞姫」にみえる漢字・漢字列 ─中国近世語とのつながり─ 浅 野 敏 彦
上代・中古に見られる形容詞派生の動詞
 ─形容詞における意味分類との関連を中心に─
  林  浩 恵
語基を共通にする形容詞と形容動詞 蜂 矢 真 郷
語彙索引
 
第二十四集 2005年3月31日発行
[特集]近世語
江戸東京語の敬語形式オ〜ダ  小松寿雄
雅俗に遊ぶことばの世界 —近世初期俳諧『大海集』の語彙— 山内 洋一郎
女中ことばの位相  松井利彦
近世漢語の重層性について —対訳資料「唐音和解」(1716)を中心に— 陳 力衛
書簡用語集としての『世話早学文』の語彙 乾 善彦
19世紀近世節用集における大型化傾向 佐藤貴裕
『扶氏経験遺訓』巻1から巻5の漢字とことば 浅野敏彦
伯楽と博労 丸田博之
明治の中の近世 —「準備」と「用意」とをめぐって— 今野真二
「扁桃腺」という言葉の成立について 付:関連語彙にも触れながら 王敏東  許巍鐘
『改正増補蛮語箋』「火器」について —『海上砲術全書』との関係— 櫻井豪人
 
上代語における助詞トによる構文の諸相 竹内史郎
今昔物語集の形容動詞 —語種からの分析を中心に— 村田 菜穂子
キブイの意味 山本 佐和子
森鴎外初期言文一致体翻訳小説の本文改訂から見えてくるもの 藤田保幸
『長塚節歌集』の形容詞 蜂矢真郷
「日本語話し言葉コーパス」の資料性 —形態論情報を用いた分析から— 小椋秀樹
キリシタン版『羅葡日辞書』とその原典 岸本恵実
 
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