資料展示について
懐徳堂貴重資料の所在
江戸時代の懐徳堂に由来する貴重資料は、現在、5万点にもおよぶ「懐徳堂文庫」として大阪大学に収蔵されています。また、この資料をもとにしたデジタルコンテンツも多数制作されています。
まず、その所在についてご説明します。
大阪大学附属図書館
「懐徳堂文庫」約5万点の資料を本館の貴重図書室で保管しています。ただし、懐徳堂文庫のうち、書籍類は図書館の管轄、それ以外の器物類は大阪大学人文学研究科の管轄となっています。それぞれの閲覧・撮影・掲載などの手続きにつきましては、こちら(→お問い合わせについて)をご覧下さい。
大阪大学人文学研究科懐徳堂研究センター
バーチャル懐徳堂を設置。また、懐徳堂貴重資料のパネル、デジタルコンテンツを制作し、展示・公開しています。
大阪大学人文学研究科
玄関に重建懐徳堂復元模型を設置しています。人文学研究科管轄の懐徳堂文庫資料も、大阪大学附属図書館に一括して収蔵されています。
大阪大学総合学術博物館修学館
大阪大学の源流である適塾と懐徳堂の関係資料数点ずつをレプリカによって常設展示しています。(→大阪大学総合学術博物館修学館)
懐徳堂研究センターでの資料展示
大阪大学人文学研究科懐徳堂研究センターでは、平成13年(2001)に制作されたバーチャル懐徳堂およびパネルを収蔵しています。また、毎年、懐徳堂文庫の貴重資料をデジタルコンテンツとして制作し、懐徳堂研究の総合サイト「WEB懐徳堂」に集約して公開しています。なお、所蔵パネルは次の通りです。
- 「懐徳堂幅」
- 「中井竹山肖像画」
- 「宋六君子図(邵子・周子・張子・程伯子・程叔子・司馬子)」
- 「入徳門聯」
- 「懐徳堂瓦当拓本」
- 「紙製深衣」
- 「旧懐徳堂平面図」
- 「中井履軒肖像画」
- 「天図(木製・紙製)」
- 「潮図」
- 「方図」
- 「越爼弄筆」
- 「聖賢扇」
- 「北極至赤道圏中分一半見界総星図(履軒「天体図解」のうち)」
- 「南極至赤道圏中分一半見界総星図(履軒「天体図解」のうち)」
- 「華胥国門額」
- 「華胥国物語版木」
- 「華胥国物語」
重建懐徳堂復元模型
平成17年(2005)に制作された重建懐徳堂の復元模型は、現在、大阪大学人文学研究科玄関で展示されています。
大正5年(1916)に再建された重建懐徳堂は、昭和20年の大阪大空襲で焼失してしまいました。ところが、平成12年度から始められた懐徳堂資料の総合調査により、重建懐徳堂の詳細な設計図面が確認され、当時の設計・施工者である竹中工務店との交渉の結果、竹中工務店より50分の1サイズの精密な復元模型を1基、100分の1サイズの模型を2基、大阪大学に寄贈していただけることとなりました。
大阪大学文学研究科では、2005年10月11日、大阪大学総長、および関係者を招いて受贈式典を挙行しました。
50分の1サイズの復元模型は人文学研究科玄関にて、100分の1サイズの復元模型は修学館にて常設展示しております。