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平成30年度懐徳堂古典講座要旨

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●中之島会場(大阪大学中之島センター)(会場地図)

〔A-1〕世阿弥の能再読(7階 講義室703)

  (講師:京都造形芸術大学舞台芸術研究センター所長、大阪大学名誉教授 天野文雄)

ひと口に「能」といっても、作られた時期や作者によって、その内容や形態はさまざまですが、そのなかでも頂点に位置しているのは、やはり世阿弥の制作になる作品群です。その世阿弥が作り上げた世界を超えようとしたのが、昨年度に扱った禅竹の能ですが、それだけに禅竹の能には演劇作品として成り立つかどうか、その境界に近い作品も含まれています。今年度は、いわば初心にかえって、均整のとれた「古典主義」的な美しさをもつ世阿弥の作品を読むことにします。

〔A-2〕『太平記』の名場面を読む-鎌倉幕府滅亡まで-(7階 講義室703)

  (講師:大阪大学大学院文学研究科准教授 勢田道生)

『太平記』は鎌倉時代末期から南北朝時代の動乱を描いた全四十巻の長大な作品で、後世の人々の歴史観にも大きな影響を与えました。本講座では、『太平記』のうち、鎌倉幕府の滅亡までの部分について、名場面を読みながら、動乱の時代の人々の生きざまや、彼らに向けられる『太平記』作者の目線について考えていきます。後醍醐天皇の倒幕計画や足利高氏・新田義貞の挙兵、鎌倉幕府の滅亡といった歴史の転機となった場面のほか、楠木正成の活躍や、配流された父を訪ねる阿新丸の話、流されてゆく後醍醐天皇に志を伝える児島高徳の話など、『太平記』ならではの有名なエピソードも楽しんでいただければと思います。

〔A-3〕鴎外・鏡花・一葉を読む(7階 講義室703)

  (講師:大阪大学名誉教授 出原隆俊)

名前が知られている割にはあまり読まれていない、あるいは思いがけない読み方ができる作家・作品がある。鴎外は漱石と違って文語文が読みづらいとある新聞のコラムに書かれていたが、既成観念にとらわれたものである。読みやすい口語文体で、鴎外と思わせる主人公が、わがままとも思われる妻の言動の対処に当惑する姿をユーモラスに描いた作品がある。鏡花には反戦文学とも思われるような作品がある。また、鴎外作品の中で「鏡花の女」と触れられることもある。一葉作品は、ともすれば耐える古風な女性のイメージで読まれがちであるが、姦通小説の走りと思わせるものがある。これらの作家の短編を中心に具体的で分かりやすく、意外性もある読解を試みたい。

●梅田会場(大阪市立総合生涯学習センター 大阪駅前第2ビル)(会場地図)

〔B-1〕『吾妻鏡』を読む―中世武士社会再考― (5階 第1研修室)

  (講師:大阪大学大学院文学研究科教授 川合康)

本講座は、鎌倉幕府が編纂した『吾妻鏡』を読みながら、日本中世の武士社会の実態を探ろうとするものです。『吾妻鏡』は、頼朝の挙兵から鎌倉時代中期までの幕府の事績をまとめた編年体の歴史書で、14世紀初頭までに成立したと推定されています。幕府に保管されていた記録類をはじめ、京都の貴族の日記や寺社の記録、『平家物語』などの軍記物も編纂材料にしており、鎌倉時代の政治や社会を知るうえで欠くことのできない重要史料です。

 平成30年度は、鎌倉を拠点に反乱軍権力を成立させた源頼朝が、朝廷から公認され、全国的権力に成長していく政治過程を、他の同時代史料と突き合わせながら『吾妻鏡』の記事から検討していきたいと思います 。

〔B-2〕唐宋の詩を読む(5階 第1研修室)

  (講師:大阪大学大学院文学研究科教授 浅見洋二)

中国の詩は、唐王朝の時代に大きく花開きます。李白、杜甫、韓愈、白居易など、日本でも広く名を知られる詩人たちが登場し、多くの傑作が生み出されました。続く宋王朝の時代にも詩は盛んに書かれ、蘇軾、王安石、陸游、楊万里といった詩人たちが、唐詩に勝るとも劣らない作品をのこしました。本講座では、唐宋の詩のなかから注目すべき作品を取りあげ、詳しく読み進めながら、その世界を味わいます。唐詩と宋詩の趣の違い、さらにはその背景にある唐と宋の社会・文化の違いなどについても、あわせて考えます。本年度は特に、唐の杜甫と宋の蘇軾、陸游の三人の詩を取りあげ、相互の関連にも目を向けながら読み進めたいと思います。

〔C-1〕中国古典の名言を読む(5階 第1研修室)

  (講師  湯浅邦弘先生(大阪大学大学院文学研究科教授)、

      滝野邦雄先生(和歌山大学経済学部教授)、

      古賀芳枝先生(大阪大学等非常勤講師)、

      佐野大介先生(大阪大学大学院文学研究科教務補佐員)、

      椛島雅弘先生(京都産業大学非常勤講師))

好評の土曜日午後開講。今回は、諸子百家の定番『荀子』『韓非子』のほか、処世訓の傑作『呻吟語』、古詩、陶淵明の詩、『史記』『資治通鑑』など、多彩な古典を取り上げます。珠玉の名言と出会えることでしょう。

各回の内容(多少入れ替わる可能性もあり)

【前期】

4月…湯浅邦弘 『呻吟語』―『菜根譚』と並ぶ処世訓の傑作

5月…椛島雅弘 『荀子』―人間の本性は善か悪か

6月…佐野大介 『韓非子』─古代中国の合理主義

7月…佐野大介 『父母恩重経』─中国仏教の親孝行

【後期】

9月…古賀芳枝 「古詩十九首」其十四 ―「去る者は日に以て疎し」人生の儚さ

10月…古賀芳枝 陶淵明「雑詩十二首」其一―「時に及んで当に勉励すべし」人生の楽しみ

11月…滝野邦雄 『史記』―ふたつの「刎頸之交(ふんけいのまじわり)」物語

12月…滝野邦雄 『資治通鑑』―「天子の職とは礼より大なるはなし」天下の統治法について

〔D-1〕論語を読む(5階 第1研修室)

  (講師:佐藤一好先生(大阪教育大学教育学部教授)、

      矢羽野隆男先生(四天王寺大学人文社会学部教授))

古典としての『論語』を様々な観点から選読します。前期は矢羽野が『論語』の思想を、後期は佐藤が文学との関係を中心に講じます。儒教に関する種々の学説、『論語』注釈史上の諸問題、孔子の生涯を描く日中の文学作品、通俗文学に対する『論語』の影響、等々を取り上げる予定です。わかりやすく、楽しんでいただける講義を目指します。「子曰く、之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず」(雍也篇)。私たちの拙い講義を通して、受講生の皆さんが一人でも多く、『論語』の多様な世界を知り、そして好み、楽しんで下さることを願っています。

各日の担当者と内容

【前期】(4月~7月)「論語の思想」…矢羽野隆男

【後期】(9月~12月)「論語と文学」…佐藤一好
開催日●基本コース(中之島会場)

【A-1】

時間:18:00~19:30

原則曜日:第1水曜

前期 第1回 4月4日/第2回 5月2日/第3回 6月6日/第4回 7月4日

後期 第5回 9月5日/第6回 10月3日/第7回 11月7日/第8回 12月5日

【A-2】

時間:18:00~19:30

原則曜日:第3金曜

前期 第1回 4月20日/第2回 5月18日/第3回 6月15日/第4回 7月20日

後期 第5回 9月21日/第6回 10月19日/第7回 11月16日/第8回 12月21日

【A-3】

時間:18:00~19:30

原則曜日:第4月曜

前期 第1回 4月23日/第2回 5月28日/第3回 6月25日/第4回 7月23日

後期 第5回 ▲9月10日/第6回 10月22日/第7回 11月26日/第8回 ▲12月17日

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●基本コース(梅田会場)

【B-1】

時間:18:15~19:45

原則曜日:第2水曜

前期 第1回 4月11日/第2回 5月9日/第3回 6月13日/第4回 7月11日

後期 第5回 9月12日/第6回 10月10日/第7回 11月4日/第8回 12月12日

【B-2】

時間:18:15~19:45

原則曜日:第3火曜

前期 第1回 4月17日/第2回 5月15日/第3回 6月19日/第4回 7月17日

後期 第5回 ▲10月2日※9/18の振り替え/第6回 10月16日/第7回 11月20日/第8回 12月18日

【C-1】

時間:13:30~15:00

原則曜日:第2土曜

前期 第1回 ▲4月21日/第2回 5月12日/第3回 6月9日/第4回 7月14日

後期 第5回 9月8日/第6回 10月13日/第7回 ▲11月17日/第8回 ▲12月25日

【D-1】

時間:10:30~12:00

原則曜日:第4日曜

前期 第1回 4月22日/第2回 ▲5月20日/第3回 ▲6月17日/第4回 7月22日

後期 第5回 9月23日/第6回 ▲10月21日/第7回 11月25日/第8回 ▲12月16日

▲印は、原則曜日または予定月以外を表します。

・平成30年2月5日現在での会場・日程・講師でご案内しておりますので、やむを得ず変更する場合があります。
開催場所・中之島会場(大阪大学中之島センター)(会場地図)

・梅田会場(大阪市立総合生涯学習センター 大阪駅前第2ビル)(会場地図)
参加費・受講料(一般):16,000円

・受講料(会員):10,000円

※会員は年度会費(普通会員3,000円と賛助会員10,000円とがございます)が別途必要となります。

※受講料は半期単位での納入も可能です。
申込方法懐徳堂記念会事務局まで御連絡ください。

電話・ハガキ・FAX・メール何でも結構です。

既に定員に達した講座につきましては、お断りする場合があります。その旨ご了承ください。

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