木製天図/江戸時代の天体模型:懐徳堂記念会

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木製天図/江戸時代の天体模型

懐徳堂の収集・保存品の紹介

 懐徳堂では書籍だけでなく、文化的に貴重な品が収集・保存されていました。ここではその一部をエピソードを交えながらご紹介しています。

 

02.<木製>天図(てんず)

中井履軒作 回転板…直径25.5cm 台板…縦31.1×横19.0cm
大阪大学懐徳堂文庫蔵

 


 中井履軒が作成した回転式の天体模型図です。太陽を中心に水星・金星・地球・火星・木星・土星・二十八宿(恒星系)が配置されており、太陽を中心とする太陽系の概念が導入されています。この天体模型図は、四角い台板の上に取り付けられています。同心円の中心には太陽が置かれ、一見、地動説(太陽中心説)の宇宙観が示されているように思われます。ところが、回転板の支点は地球にあり、月や太陽は地球を中心に回転するようになっています。つまり、本図は、天動説と地動説との折衷的な宇宙観を示しているのです。なお、履軒の弟子・山片蟠桃が地動説を説いたことはよく知られています。

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