■今日の調査成果

 2002年7月31日(水)掘削・精査・写真撮影

前方部墳丘調査区では、拡張部の西側で、1971年の川西市の調査によるトレンチが検出された。
トレンチ中央にある盗掘坑の断面の分層が行われ、実測に入った。

(分層:土がどのように堆積しているかを線で引いてあらわすこと)
(実測:みつかった坑や遺物を絵(図)に描いて記録にとどめること。本日は盗掘坑がどのように埋まっているかを図に描いたのです。)
手前では撹乱部分の掘削中
後方では拡張区の精査中
前方部墳頂調査区を北東から
前方部西トレンチでは、写真撮影が行われた。全景写真と南壁面、東壁の撮影を行った。 写真撮影の風景西からの全景写真
前方部西トレンチを東(墳頂)から(上)
と、全景写真(下)
東クビレ部トレンチでは、東西拡張区で掘削を行った。東拡張区では、礫層を検出した。墳丘裾を示す平坦面はみつからず、一定の傾斜を保ったままである。
西拡張区では墳丘盛土上面の検出を試みたが、流土と盛土の区別がつきにくく、困難を極めている。
図の中央に拡張区が見える
東クビレ部トレンチを南から
前方部南トレンチでは、南北の拡張区に分かれて作業をした。
南拡張区でも墳丘裾となる平坦面や溝が見つからない。さらに南側にトレンチを拡張する予定。
今後の予定を相談中
前方部南トレンチ南拡張区を東から
墳頂部南棺調査区では、検出状況を記録する写真を撮影した。
右の写真は調査区を東から写したものであるが、南棺の長辺の板材が短辺の板材よりとび出していた様子が分かる。(白丸で囲んだ部分)
南棺の端を検出墳頂部南棺調査区を東から
まとめ
前方部西トレンチは本日より写真撮影、実測が開始。今週末から他のトレンチも掘削を終え次第、記録作業に移ることとなる。






勝福寺古墳発掘調査
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