2002年7月18日(木) トレンチ設定・掘削

本日は昨日に引き続きトレンチ設定、掘削が行われた。また各トレンチから遺物が出土し始めた。
前方部墳頂調査区ではトレンチ設定を行った。その後、表土を取り除いたところ、1971年に川西市が調査したトレンチを検出した。北棺の墓壙の掘形はまだ検出されていない。
(墓壙の掘形:墓壙とは棺を埋めるために掘った穴のこと。その穴の輪郭が掘形である。)
前方部西トレンチでは表土はぎを行った。
東クビレ部トレンチにおいては流土層の掘削を行った。埴輪片・須恵器片などが出土した。前方部にも埴輪が並べられていた可能性が出てきた。
前方部南トレンチでは、崖面の清掃、表土層の掘削を行った。トレンチの北半では1971年に行われた川西市による調査で掘削されたトレンチ跡を検出した。今後はこれを再発掘する予定。
また調査区の南半の撹乱から須恵器片が出土した(右写真)。この古墳の時期を決める手がかりとなるだろう。
まとめ

本日は各トレンチともに本格的に掘削が始まった。それに伴い遺物も出土し始めた。明日からの調査が楽しみである。