2002年7月25日(木) 掘削・精査・写真撮影

各トレンチとも調査が進展している。

上:前方部墳頂調査区を東から
前方部墳頂調査区では、表面の精査を行い、そして写真撮影を行った。その後断面の実測と撹乱部の掘削を行った。

撹乱を掘削した結果、埋葬施設と推定されていた土の変わり目は盛り土の違いを線引きしたものと判明した。この部分に埋葬施設があった可能性は低いと考えられる。

下:前方部墳頂調査区を南から
今後は調査区を拡張して、北棺を探す予定である。

前方部西トレンチを西から
前方部西トレンチでは地山を検出するためサブトレンチを設置し、そこから地山面を検出した。

東クビレ部トレンチを西から
東クビレ部トレンチでは、南端にサブトレンチを設置し、地山か流土か不明だった層が流土であることを確認した。

トレンチの上方(西端)では平坦面を検出中。これが古墳の端(墳端)につながる平坦となる可能性も考えられる。

前方部南トレンチを南東から
前方部南トレンチでは北半崖面の分層を行った。しかし、南棺墓壙は発見されなかった。また旧川西トレンチの横にサブトレンチを設置した。そこから地山面を検出した。

墳頂部南棺調査区を北東から
墳頂部南棺調査区では表面の精査を行った。その結果、南棺の小口と思われる粘土層がはっきりし、棺の輪郭が見えてきた。
まとめ

前方部西・南の両トレンチは、今週中に掘削が終了するであろう。その調査区では、現状の調査区には北棺がない可能性が高い。撹乱を掘削するとともに、調査区の拡張を行って、北棺の位置を探さねばならない。東クビレ部トレンチもクビレ部を探すため拡張を予定している。