2002年7月26日(金) 掘削・精査・写真撮影

各トレンチとも調査が進展している。

上:前方部墳頂調査区を南東から
前方部墳頂調査区では、断面の実測と撹乱部分の掘削を行った。

撹乱部分を掘削中に、古墳築造以前のものと考えられる土器片(甕)が検出された。

下:前方部墳頂調査区の南東部分
昨日までの調査結果を踏まえると、前方部墳頂調査区外に北棺が存在する可能性がでてきた。

そこで、北棺を検出するために南棺調査区と前方部墳頂調査区の間を掘削する予定である。

前方部西トレンチを東から
前方部西トレンチではサブトレンチ内の残りの部分と西端部を掘削した。
西端部を残し、ほぼ地山を検出できた。

東クビレ部トレンチを西から
東クビレ部トレンチの西半において、傾斜が緩やかになる部分が見つかった。

古墳の裾(すそ)を整形するために地山を削る。傾斜が緩やかになる部分は、この時にできた平坦地に関わる可能性がある。

前方部南トレンチを南東から
前方部南トレンチでは昨日に引き続き北側から西側の崖面の分層を行った。しかし、南棺墓壙は発見されなかった。
また旧川西トレンチを掘り下げ、さらに、トレンチ南半の根おこしも行った。

墳頂部南棺調査区を北から
墳頂部南棺調査区では表面の精査と東半の写真撮影を行った。その結果、棺の東半の輪郭が見えてきた。

昨日までの結果と総合して、南棺の規模が確認できた。
まとめ

前方部西トレンチは、今週中に掘削が終了するであろう。現状では北棺が墳頂調査区にないことは確実になりつつある。そのため、南棺調査区との間を掘削する予定である。