■今日の調査成果

 2002年8月4日(日)掘削・精査・写真撮影・図面作成

前方部墳頂調査区では昨日出土した鉄器の出土状況の写真撮影を行った。
盗掘坑の掘削が完了した。

写真撮影のため、本調査区と拡張区の間にあった畦を掘削・清掃した。
前方部墳頂調査区の全景前方部墳頂調査区を北から

盗掘坑の様子
盗掘坑を北から
前方部西トレンチは平面および断面の図面作成を継続して行った。
断面図の注記と平面図にコンターライン(等高線)を入れる作業が終わり、図面が完成した。この調査区での作業はすべて終了した。
図面作成と土層注記前方部西トレンチを西から
東クビレ部トレンチでは、東拡張区の掘削を引き続き行った。

本調査区では、これまで地山と考えていた層が流土の可能性があるので、その掘削を行った。今のところ、昨日まで想定していた面が地山面であると考えている。この考えが正しければ、掘削はほぼ終了である。
東拡張区と本調査区の様子東クビレ部トレンチを北から
前方部南トレンチの南側では、サブトレンチを観察したところ、さらに30㎝程度下に地山があることが判明した。墳丘を画する溝や平坦面はこのトレンチでは観察されない。削平されたか、盛り土が流出するなどして失われたものと思われる。

一方北側では写真撮影のための分層および清掃がほぼ完了した。
北壁の清掃上:前方部南トレンチ北側を東から

掘削土の除去下:前方部南トレンチ南側を東から

墳頂部南棺調査区では棺中央部分へ南北に掘り込みをさらに拡張した。

棺の小口の状態を調べるために、東西の小口に掘り込みを入れた。
掘り込みを入れている墳頂部南棺調査区を北から
まとめ
墳頂調査区と東クビレ部はほぼ掘削が終了した。南棺調査区は棺構造の把握が難しく、やや作業が遅れ気味である。


勝福寺古墳発掘調査
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