■今日の調査成果

 2002年8月6日(火)掘削・精査・清掃

前方部墳頂調査区では平面図作成のために割り付けを行った。また、全景写真を撮影するための予備清掃も併せて行った。 盗掘坑周辺の割り付けを行っています
前方部墳頂調査区を南西から
東クビレ部トレンチでは掘削がほぼ完了し、トレンチ周辺の清掃に入った。掘削については、トレンチ北側の礫がまばらに入る層が地山かどうか問題になったが、地山ということで決着した。 急斜面での作業が続きます
東クビレ部トレンチ上部を北西から
前方部南トレンチでは、南半における地山の検出がほぼ完了した。南端で礫を含まない地山になり、傾斜の角度も緩やかになることが分かった。この緩斜面が、墳丘の端に相当する可能性がある。 ようやく掘削が完了しそうです
前方部南トレンチ南側を北から
墳頂部南棺調査区に入れた掘り込みの精査で、西側でも墓壙のラインを確認した。また、前日まで棺の南側辺と考えていたラインは墓壙のラインであると判明。棺の南側辺はそれより10cm程度北側に入るようである。この結果、棺の西側の幅が東よりもやや広くなる可能性がある。この観察結果は1971年の川西市の図面と近い。 南棺西側小口を精査しています
墳頂部南棺調査区を西から
まとめ
南棺は遺存が良くないので、詳細な土層の観察を欠かすことができない。竹の根や1971年の埋め土の影響で土の観察がとても難しい。しかし、少しづつ棺の構造が判明することが楽しくもある。調査もあと1週間余り。全員疲労の極にあるが、それに負けずに良い調査をしたいと考えている。


勝福寺古墳発掘調査
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