■今日の調査成果

 2002年8月13日(火)図面作成

前方部墳頂調査区で盛り土と考えていた部分が川西市の旧調査区の埋め戻し土であることが判明した。墳頂調査区南側では、盛り土の大部分が残存していない可能性が高くなってきた。 図面作成および掘削の様子
上:前方部墳頂調査区を北から

明日も掘削は続く予定
下:前方部墳頂調査区を南東から
東クビレ部トレンチでは断面図の作成が終了。平面図もコンターラインを入れれば完成し、順次トレンチの埋め戻しに入る。 標高を測り、目印の釘を刺していきます
東クビレ部トレンチを北東から
前方部南トレンチは平面の割り付けおよびコンターラインの設定が完了し、平面図もほぼ完成した。残る作業は断面図の作成と土層注記となった。 平面図の作成風景
前方部南トレンチを東から
墳頂部南棺調査区では先週に引き続き断ち割りの清掃および西半部の墓壙ライン検出を行った。

その結果、これまで想定していた棺床ラインを考え直すことになった。従来の想定ラインでは、墓壙ラインと棺床ラインが接してしまうことが判明したためである。
墓壙ラインの検出が続きます墳頂部南棺調査区を南西から
各調査区の作業と並行して、各調査区の杭をトラバースに組み込む作業を行った。これは我々の調査したトレンチや遺構などの位置を正確に把握するための作業である。 精度を求められる作業です
まとめ
明日が撤収の予定日だが、特に墳頂では作業が残りそうである。宿舎を引き払った後は、調査が完了するまで現場に通うことになる。限りある時間を無駄にしないよう、作業に集中したい。

勝福寺古墳発掘調査
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