2003年7月30日(水) 掘削・精査・清掃

各トレンチで掘削が進められ、古墳の墳丘形態を明らかにするうえで重要な手がかりを得つつある。

東クビレ部トレンチ
本日東クビレ部トレンチでは、地山と見られる礫層を追いかけて東に掘削した。埴輪・須恵器片を多数出土した。

東クビレ部で出土した須恵器片
右の写真はその際出土した須恵器片である。上部に波状文と呼ばれる波形の文様が見られる。

須恵器片の拡大図

羨道・石室内側からの写真
前庭部トレンチでは、羨道部を掘削した。写真は石室内から見た羨道部の写真である(上図)。石室に入る部分は、段状になっており、現状では階段状に見える。

(青丸印は上の写真の部分)

前方部南トレンチ
壁面精査風景
前方部南トレンチでは、写真撮影に向け、壁面を精査し、分層(土の堆積の様子を観察し、層を分けること)をした。また掘削中、埴輪が出土した。
まとめ

前方部南トレンチや前方部南東トレンチなどでは、写真撮影に向けた清掃等が始まっている一方、前庭部トレンチでは、羨道部の発掘が本格的に始まった。各トレンチで進度は異なるが、宿舎ではそろそろ現地説明会を視野に入れた準備に入っているところである。