2003年7月31日(木) 掘削・精査・清掃

各トレンチ、作業進度は異なるが、着実に進展が見られた。

前方部南東トレンチ
作業風景
本日、前方部南東トレンチでは、明日の全景写真の撮影に向けてトレンチ全体の清掃が行われた。
前方部南東トレンチでは断面観察において盛土の積み重なりが確認されている。

前庭部トレンチ羨道部
土器片出土状況
前庭部トレンチでは、羨道部(石室に入る部分)を掘削したところ、階段状の石組み付近から土器片が出土した。

東クビレ部トレンチ出土須恵器片
東クビレ部トレンチでは、本日も多数の埴輪・須恵器片が出土した。
右の写真の須恵器で見られる文様は、波状の文様であるが、同じ波状の文様でも、以前ここで載せた別の須恵器よりも、粗いことがわかる。

後円部北東トレンチ
溝検出状況(南西から撮影)
後円部北東トレンチでは、溝と考えられる部分の写真撮影を行った後、溝の掘り下げを行った。この溝は近代の遺物を含むことから、新しい遺構であると考えられる。
まとめ

前方部南トレンチと前方部南東トレンチでは、明日全景写真の撮影が行われる。一方宿舎では現地説明会に向けて、展示する遺物のピックアップが行われている。発掘調査は大詰めを迎えている。