勝福寺古墳発掘調査2003    


今日の調査成果

 2003年7月25日(金) 掘削

発掘調査は二日目を迎えた。各トレンチで墳丘面の検出を目指した掘削が進められ、早くも様々な進展がみられている。

各トレンチで、掘削が本格的に始まった。

掘削の方法として、トレンチの一部を深く掘り込む方法(サブトレンチ)がある。これによって、全面的に掘削する前に、土の質を確かめたり、断面に表れた土層の重なり合いを調べることができる。

前庭部トレンチ(手前、右手に深く掘られているのがサブトレンチ)
出土遺物としては、近代以降の陶磁器や埴輪片が見つかっている。埴輪片は、前庭部トレンチ、後円部北東トレンチ、クビレ部トレンチで見つかっている。
特に後円部北東トレンチでは、埴輪片が集中的に見つかっており、2年前の調査で見つかった埴輪列との関係が注目される。

後円部北東トレンチで
出土した埴輪片
各トレンチともに、木の根、竹の根に阻まれ、表土はぎの作業は困難なものとなっている。

前方部南トレンチの木の根

まとめ
二日連続の晴天に恵まれ、発掘作業は順調である。早くも重要な局面を迎えているトレンチもいくつかあり、明日の調査の進行が気になるところである。


勝福寺古墳発掘調査
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