勝福寺古墳発掘調査2003    


今日の調査成果

 2003年7月27日(日) 掘削・精査

各トレンチで掘削が進められ、様々な遺物の出土や調査の鍵となる層への到達が報告されている。
勝福寺古墳の墳丘は明治時代以降、壁土用の土として、しばしば採られ大きく削られた。前庭部トレンチでは、墳丘が削られた様子が明らかになりつつある。

前庭部トレンチ(西から)
昨日に引き続き、各トレンチで遺物を検出した。
後円部北東トレンチと、東クビレ部トレンチで須恵器片を検出した。
右の写真は、波形の文様が施された須恵器の破片である。
(カーソルを写真の上に合わせると、拡大図がご覧になれます。)

東クビレ部トレンチで
出土した須恵器片
前方部南トレンチでは、昨年検出された地山と同じ面を検出し、掘削作業は大詰めを迎えている。
右の写真は、礫を含む地山(手前)と赤茶色の地山(奥側)が現れている様子である(白い線が境界)。

地山の現れた前方部南トレンチ

まとめ
前方部南トレンチと前方部南東トレンチでは地山と考えられる面が検出された。この2つのトレンチは、おおよそのメドがつき始めたといえる。前庭部トレンチはやや進行が遅いが、焦りは禁物と心得て慎重に掘り進めている。


勝福寺古墳発掘調査
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