考古学専修

専任スタッフが2名の小規模な専修ですが、研究室は昼も夜も活気に満ちています。考古学は、遺跡や遺物などの物質資料の分析を中心にして、人類の歴史や文化を研究する学問です。考古学専修では、大学が近畿にあるという地の利を生かして、日本考古学に重点をおいた研究や教育を行っています。もちろん、教員や大学院生は海外調査にも出かけて外国との比較研究を積極的に進めており、広い視野で日本考古学の諸問題に取り組んでいます。

ただし、考古学専修は考古学の専門家だけを養成するところではありません。自らの手で遺跡を発掘し、長期にわたる人類文化の展開を考える4年間は、どのような道に進むにせよ、みなさんの将来にとってきっと有意義なものになるでしょう。学生時代の貴重な経験を糧にして、卒業生たちは、考古学の専門家として発掘調査の第一線に立っているほか、学芸員、教員、公務員、ジャーナリスト、企業人などさまざまな方面で活躍しています。

教員紹介

教授 福永伸哉

ふくなが しんや
日本考古学
弥生時代、古墳時代を中心とする墓制、社会変化、青銅器、国家形成論など
メッセージ
はじめて発掘調査に参加したのは3回生の冬。1400年前の古墳から金の耳飾りを掘り出した時の感動はいまも忘れられません。以来、遺跡の発掘調査を毎年続けて30年になります。名もない人々が使った土器、記録に残っていない村の跡、権力者の墓に納められた数々の宝器。長い年月、地中に埋まっていた遺跡や遺物を発掘する時、昔の人々と時間を超えて直接向き合っているような、新鮮でワクワクする気持ちになります。この臨場感こそが考古学の魅力です。考古学の勉強は、土まみれにもなるし、コツコツとした積み重ねも必要なので、気楽でスマートに学生生活をエンジョイしたい人には向いてないかもしれません。でも、自分自身の手で歴史を発見し、謎を解決する感動を味わいたい人には、充実した4年間となること請け合いです。そして、発掘現場で苦楽をともにした仲間は、生涯の友人としてみなさんの人生を豊かにしてくれることでしょう。
趣味
旅、園芸、陶磁器鑑賞(本業も兼ねる)

准教授 高橋照彦

たかはし てるひこ
日本考古学
飛鳥~平安時代を中心とした日本考古学。考古資料と文献史料を統合した歴史像の構築が目標
メッセージ
私の場合、大学に入って、あれこれ迷いながらも考古学に。漠然と日本の古墳時代を勉強しようかと思っていたら、あまりに古墳マニア?が多くて、敬遠。ひょんなところでの出会いから、平安時代の考古学を始めることに。偶然や挫折?が積み重なって、いまの自分があるようなものです。どんな出会いが起こるか分からないのですから、学生時代には幅広くいろいろなことに挑戦してほしいものです。そして、その中で「これはおもしろそう」というものをみつけて、その対象に一度どっぷりと、のめりこむ経験も持ってほしいと思います。発掘現場で文字通り汗水たらす苦労をしながら、みずからの手で初めて掘り出した土器や埴輪は、たった小さな一片であっても、忘れられない体験になるはずです。考古学は、自分で現地へ行ったり、実物を見たりしているうちに、自分なりの発見をするのが楽しさ。物言わぬはずのモノに歴史を語らせる面白さに出会うことを期待します。
趣味
無趣味ながら、美術館や社寺などをぷらぷらするのが好み。

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