西洋史学専修
西洋史学は地理的な範囲を説明するのが難しい分野です。ヨーロッパ文明の歴史がその中心的な構成要素であることは異論がないとしても、そのヨーロッパ文明は先行するオリエント、地中海世界の文明から深い刻印を受けています。また、16世紀以降、ヨーロッパ人が南北アメリカ、アジア、アフリカ、オセアニアなど世界の至る所に進出して、それらの地域にヨーロッパ文明を移植し、あるいはそれらの地域の伝統文明に多大の影響を及ぼしたことはよく知られているとおりです。本専修ではこうした地球規模での西洋文明の歴史を研究 ドイツ近現代史の研究領域とし、きわめて多様なテーマについて教育と研究を行っています。個別の問題について実証的に研究しながら、それらを世界的視野の中で考察することができる専修であるといえましょう。学生諸君には、世界の歴史に対する旺盛な知識欲と、それを満たすことを可能にする語学力を求めます。
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教員紹介
教授 江川溫
えがわ あつし 西欧中世史 1. 中世フランスの国制と社会 2. 西欧貴族階級の形成、発展、変容 3. キリスト教と民衆文化 |
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- メッセージ
- うかつなことに、最近になって自分はかなりの年齢であること、研究と教育に携われる年月は、それほど残っていないことに気づきました。西洋中世世界を専門にしていますが、ごく単純なことがらでも、正確に知ろうとすると、さまざまな困難が待ち受けています。史料の収集、分析にも大変時間がかかります。それでも飽きもせずにこの領域にしがみついてきたのは、異なった文化圏の遠い過去についての認識が、私たちの社会の根底にあるものを逆に照射してくるというような経験を何度か味わったからでしょう。この先、研究と教育でどれほどのことができるか分かりませんが、学生さんにも、こうした経験を共有していただき、人間が歴史的存在であるということの意味を深く考えていただきたいと思います。
- 趣味
- 特にありませんが、気晴らしにプールで泳いでいます。
教授 竹中亨
たけなか とおる ドイツ近現代史 (1)ドイツ近代における反近代主義の思想と運動、(2)近代日本と西洋の間の文化移転 |
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- メッセージ
- 歴史学というと、過去にだけ関心を向ける学問のように聞こえます。しかし、歴史の勉強は年表的事実に埋没することではありません。私たちが生きている現在の時代に対する関心と問いかけなしには、歴史の研究はありえないのです。現代の社会、日本と世界に対する生き生きした感受性をもち、それを論理的な思考で語れる若い人と勉強したいと念じています。
- 趣味
- 趣味というほどのものはありません。
教授 秋田茂
あきた しげる イギリス帝国史/イギリス近現代史/グローバルヒストリー イギリス帝国史、グローバルヒストリーを専攻。対象の時代は、近世以降現代まで、主たる対象地域は、南アジア・東アジア諸地域・英国、研究手法は、経済史・国際関係史 |
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- メッセージ
- グローバル化の時代を迎えて、ヒト・モノ・カネ・情報などが自由に移動するなかで、歴史学も従来の一国史的な枠組みを超えて、私たちは新たな見方や方法論が必要になっていると思います。私は、21世紀の世界で活躍が期待される若いみなさんと共に、是非とも地球規模での新しい世界史、グローバルヒストリーを考えていきたいと思います。幸い、大阪大学の歴史系は、世界システム論、中央ユーラシア史、海域アジア史など、世界的な業績を積み重ねて、海外の主要大学とも緊密な協力関係を持っています。そのグローバルなネットワークを駆使して、大阪・アジアから新たな世界史を構築することが当面の目標です。そのためには、柔軟な発想と旺盛な好奇心、対外的にどんどん英語で発信していく語学力が必要になってきます。同じ世代の欧米やアジア諸国や学生たちと同等に向き合い議論できる教育と研究をめざしたいと思います。
- 趣味
- 世界中の鉄道に乗って、美術館・博物館めぐりをすること。
教授 藤川隆男
ふじかわ たかお オーストラリア史 オーストラリア史全般と近代世界における白人性の問題に取り組んでいます。 |
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- メッセージ
- 雨が降っていたり、寒かったり、暑かったりすると、授業に行くのが嫌になります。そういうときは少し気合をいれて、テンションを高めてから行くようにします。皆さんも勉強をしたくないときがあると思いますが、自分でテンションを上げて、がんばってほしいと思います。研究もいつもうまく行くとはかぎりません。最近は行き詰っているときのほうが多いように思います。でも、それがふつうだと思えば、楽しみに変わる。というようなことはありませんが、少しは気が楽になるかもしれません。人類学者のマーシャル・サーリンズは、採集狩猟社会を「最初の豊かな社会」と呼びました。それは比較的少ない労働時間で自分たちの要求を満たすのに十分な生産を行っていたからです。生産を無限に続けることを要求する資本主義社会に付き合うことは、豊かさを保障するものではなく、けっこう疲れるものだと思います。テンションが低くても、ふつうに暮らせる社会とはどういう社会か、考えてみませんか?
- 趣味
- 昼寝をすること。
准教授 栗原麻子
くりはら あさこ 古代ギリシア史 古代ギリシア社会史。法廷弁論を史料とする社会的結合関係の研究。 |
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- メッセージ
- 私が専門としている古代ギリシア史、とくにアテナイ史は、西洋史の伝統の中でも長い蓄積のある分野です。文献史料をつかっているかぎり、このうえ新しい仕事などできないのではないか、残っているのは枝葉末節の詰まらない穴埋め仕事だけではないか、と思われるほどに、どのテーマにも19世紀以来の研究史があります。でも、手あかにまみれた史料から、新しい時代像を導き出すこともできるのです。歴史学は、事実発掘だけでなく問題発掘的な側面を併せ持っているからです。私がずっと追いかけているアッティカ法廷弁論は、そのような、再発見されるべき史料の一つであり、市民たちの日常的な人的紐帯のありかたは、そのような、発掘された問題の一つです。 日常のなかから政治史を語る-それが私の願望であり、日々の生活と研究との接点でもあるのです。
- 趣味
- 今は、生活のなかに小さな楽しみをみつけるのが、せいぜいです。
准教授 中野耕太郎
なかの こうたろう アメリカ現代史 20世紀におけるアメリカ国民国家の形成過程の研究 |
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- メッセージ
- 歴史学は問題発見の学問だと思います。過去を学び、過去を知ることは、今現在、私達が生きている社会の性格を知り、埋もれて見えにくい様々な課題に気付くこととも直結しています。若い世代の皆さんと刺激しあいながら、過去を語り、現在を考えたいと思います。
- 趣味
- 音楽鑑賞
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