東洋史学専修
中国のみならず、その北方~西方の中央ユーラシア東部と、東方~南方の海域アジアの3領域の歴史を同時に扱う、全国唯一の専修です。特に近年、中国史では近世~現代の社会・経済・法制や民衆運動史に関して、また中央ユーラシア東部史では隋唐からモンゴル帝国までの時期について、海域アジア史では、ベトナムと東・東南アジア海域世界の中・近世史などについて、世界レベルの研究が積み重ねられています。文献史料からの考察と同時に、現地調査を重視するのも、本専修の特徴の一つです。アジアを正当に位置づけた世界史教育の実現など、歴史教育刷新の先頭にも立っています。
2年生の時には専門を固定することなく、広くアジアや歴史全般への眼を開くとともに、史料読解の基礎訓練をします。3年生から、重点的に学習する分野・テーマを絞り込んで行きます。3領域のいずれも、漢文史料の読解が不可欠です。1年生の期間にも第2外国語の学習と同時に、古典漢語の能力の維持・向上に努めることが求められます。本当の学問は実に楽しい、ということを体感してもらえるよう、熱心に指導します。
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教員紹介
教授 森安孝夫
もりやす たかお 中央アジア古代中世史/ウイグル文献学 シルクロードと遊牧騎馬民族が世界史的意味を持っていた時代(近代以前)の中央ユーラシア、特にモンゴル〜東トルキスタン~河西回廊の歴史・文化・宗教を研究している。 |
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- メッセージ
- 東洋史学は、日本が世界に誇れる数少ない学問分野の一つです。それは史料の宝庫である漢籍を駆使し、さらに現地出土の様々な言語の文書や碑文を史料として活用してきたからです。スキタイ・匈奴からモンゴルまで中央ユーラシアに出現した遊牧騎馬民族がダイナミックな世界史の原動力であった時代(15世紀以前)の中央ユーラシア史は、常に日本が世界をリードしてきました。この分野は今や阪大が日本の中心です。歴史事実の「発見」に情熱を燃やす学生を期待しています。私は2年で引退しますが、必ず後継者が来ますので、安心して下さい。
- 趣味
- バドミントン、歌謡曲。
教授 片山剛
かたやま つよし 14~20 世紀の中国社会経済史 漢族史、農村社会史、土地調査事業史を中心とする近世・近代中国史 |
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- メッセージ
- 黄河文明は数千年の歴史をもつが、文明の発祥・持続・展開には多くの謎があります。謎の歴史的解明には、文字史料の正確な解読が必要です。しかしリアルな歴史像を構築して謎の本質に迫るには、自己と自己をとりまく同時代の諸事象(恋愛・失恋から国際政治・経済まで)に対する鋭敏な感性、および人文・社会・自然の諸学を動員した多角的構想力も必要です。「思いつき」を、説得力ある「構想」に鍛えていくのが、大学の「研究」です。
- 趣味
- ラグビー・サッカーの観戦、カラオケ
教授 荒川正晴
あらかわ まさはる 中央アジア史/トゥルファン・敦煌学 トゥルファン出土の古文書史料を利用して、イスラーム化以前における中央アジアの交通・交易や仏教信仰の問題と取り組んでいます。 |
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- メッセージ
- 私が研究対象としている中央アジア(東トルキスタン)は、現在、政治・経済・社会面で様々な問題が発生していますが、その問題を皮相的な理解に止めないためには、当地が辿った歴史を知る必要があります。木を評価するのに、枝ぶりだけでなく根っこまで見るようなものです。ただし歴史は、それを語る人によって造られる側面が強くあることは忘れないでください。大学は、高校時代までのように「正しい答え」を教師が与える場ではありませんので、「様々な答え」を求めて、ともに考え続けていきましょう。
- 趣味
- 映画鑑賞(主にドキュメンタリー)、古寺探訪
教授 桃木至朗
ももき しろう 東南アジア史、アジア海域史 中・近世のベトナム史とアジア海域史、歴史学の評論・解説と世界史教育
専攻:東南アジア史/アジア海域史/歴史教育 |
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- メッセージ
- 日本政府はベトナム・ハノイで発見された1000年前の巨大都城遺跡の研究・保存について協力を約束したが、日本にベトナム前近代史の専門家はほとんどおらず、協力は難航している。国内外で脚光を浴びている東南アジア・海域アジア史の多くの分野が、実際はやはり人手不足に苦しんでいる。この事態に目をつぶり、明治以来の「安全な」「メジャー」分野を選んで「不要不急の公共事業」のごとき研究をする学生は、少ないものと信じたい。
- 趣味
- プロ野球パ・リーグ、鉄道、クラシック音楽
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