教授 片山剛
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かたやま つよし 1952年生。1981年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。文学修士(東京大学)。1981年高知大学講師、1984年同准教授、1989年大阪大学准教授を経て、1996年4月より現職。 専攻:中国近世/近代史 |
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- 研究紹介
- 14〜20世紀の華南、主に広東省を対象に、文字・地図史料の解析と、現地調査での実見や老農民からのヒアリングとを併用して、リアルな像を伴った農村社会史の構築に努めている。具体的には、地域の社会・文化の特質と本格的農地開発の仕方・時期との関係、移住・定着をめぐる国家規定と民間ルールの相違、言説と史実の対比からうかびあがってくる地域社会の形成・変容のダイナミックな動き、等から中国史の謎を解明中。
- メッセージ
- 中国(漢族)文明は数千年の歴史をもつが、文明の発祥・持続・展開の理由については、いまだに多くの謎があります。謎の歴史的解明には、まず文字史料の正確な解読が必要です。しかし、リアルな歴史像を構築して謎の本質に迫るには、自己と自己をとりまく同時代の諸事象(恋愛・失恋から9・11テロまで)に対するしなやかな感性、および人文・社会・自然の諸学から得られる間主観的認識力も必要です。長い射程、広い視野、そして個性的視点を得られるかどうかは、教師の力よりも、学生自身の創意工夫にあります。
- 主要業績
- 「“広東人”誕生・成立史の謎をめぐって──言説と史実のはざまから」『大阪大学大学院文学研究科紀要』44(2004.3);「死者祭祀空間の地域的構造──華南珠江デルタの過去と現在」『死の文化誌:心性・習俗・社会』昭和堂(2002.10、所収);「清代中期の広府人社会と客家人の移住──童試受験問題をめぐって」『伝統中国の地域像』慶應義塾大学出版会(2000.6所収);「華南地方社会と宗族──清代珠江デルタの地縁社会・血縁社会・図甲制」『明清時代史の基本問題』汲古書院(1997.10所収);『華中・南デルタ農村実地調査報告書』『大阪大学文学部紀要』34(共著、1994.3)
- 概説・一般書
- 『フィールドワークを歩く──文科系研究者の知識と経験』嵯峨野書院(共著、1996.6);『流動する民族──中国南部の移住とエスニシティ』平凡社(共著、2001.4)
この分野は、主に歴史学、考古学、地理学、民族学、民俗学などといった学問分野に関わるテーマについて、本研究科内外の研究者と博士後期課程の大学院学生による共同研究を行い、人文学の新たな分野を開拓することをめざしています。そのため、特定のテーマについて、およそ3年ほどにわたって共同研究をすすめ、成果を刊行する予定です。2004年度より、「死と生の習俗をめぐる比較史研究」をテーマとして、新しい研究会がスタートしました。日本・アジア・欧米などの諸文明圏を対象に、宗教・民族やジェンダーの問題などにも踏み込んで、新しい人文学の方向を模索したいと考えています。