英語学(西洋文学・語学講座)

この専門分野では、院生は前期課程2名、後期課程11名、計13名。院生の研究分野は、 生成文法・認知言語学・英語史・関連性理論・意味論・語用論・翻訳論など多岐にわたる が、研究レベルは高く、学会活動も活発である。研究指導は、各自の専門を最優先するが、 総合的な英語力の向上が強く求められている。

研究室は、「待兼山ことばの会」を年数回主催し、研究誌 (Osaka University Papers in English Linguistics (OUPEL))[論文は MLA International Bibliography に掲載]を 刊行。課程博士は過去5年間で3名。論文博士は2名である。学位予備論文に合格し、現 在学位論文を執筆中の者8名。後期課程学生の専任教官就職状況は、過去5年間で国公立 大学3名、私立大学5名である。

写真:「京都円山公園」にて花見

教員紹介

教授 大庭幸男

おおば ゆきお
1949年生。九州大学大学院文学研究科修士課程(英語学専攻)修了。文学博士(大阪大学、1997年)。山口大学助手、同講師、大阪大学 言語文化部講師、同助教授、大阪大学大学院文学研究科助教授を経て、1999年4月より現職。
専攻:英語学
研究紹介
理論言語学の生成文法理論を研究している。この理論は、子供が周りで話されている言語を短期間に、均一的に習得するのは何故かという疑問に答えようとしているものである。そのために、子供は生まれながらに言語を習得できるような文法(これを普遍文法という)をもっているという仮説が立てられている。現在、英語はもちろんのこと、日本語、フランス語、イタリア語、中国語などの言語資料を用いてその文法を明かにしようとしている。
メッセージ
まず、英語の論文や、テクストをしっかり読み、その内容を的確に把握する能力を身につけることが重要である。また、何事にも強い問題意識をもって、それを解決するために論理的な思考を身につけることも大切である。言語には様々な面において、まだまだ解明されていない問題が多く残されている。若くて柔軟な思考能力をもっている学部生・院生諸君と共にこれらの問題を解決すべくチャレンジしていきたい。
主要業績
「優位効果と最小連結条件」『英文学研究』第73巻第1号(日本英文 学会)研究社1996;『英語構文研究』(単著、1998)英宝社;“Island Phenomena and Search Spaces of a Probe” Linguistic Analysis 30(2002);『左方移動』(共著、2002)研究社;「特定性効果とフェ イズ不可侵条件」『市河賞36年の軌跡』(共著、2003)語学教育研 究所;“The Double Object Construction and Thematization/ Extraction” English Linguistics Vol.22.1(日本英語学会)開拓 社2005.
概説・一般書
『英語学用語辞典』(共著1994)三省堂;『英語構文事典』(編集協力者・共著2001)大修館書店

教授 岡田禎之

おかだ さだゆき
1965年生。大阪大学大学院文学研究科博士課程(英語学専攻)中途退学。文学博士(大阪大学、2001年)。大阪大学助手、岡山大学講師、 金沢大学助教授、神戸市外国語大学助教授、大阪大学大学院文学研究科准教授を経て、2010年4月より現職。
専攻:英語学
研究紹介
言葉の類像性の研究、機能主義的文法分析など。言葉は人の思考内容を伝えるものである以上、メッセージ伝達という機能を効率的に行える形に整えられているでしょうし、メッセージ内容が異なれば、それがたとえ微々たるものであっても何らかの形で形式に反映されるのではないかという発想から、言語形式とその意味機能の対応関係(言葉の類像性)を検証していきたいと思っています。特に等位接続に代表される並列構造に興味があり、この構造と関わる様々な形式的、意味的な問題について考えています。
メッセージ
我々が普段何気なく使っている言葉の裏にも、様々な合理性や規則性が認められます。何故この表現を使ったのか、何故他の言い方ではだめなのか、何が足りないのか、といったことを考えることは、それ自体が立派な言語学的課題であると思います。私たちが瞬時に無数の可能性の中から適切な表現を選択し、メッセージ内容を相手に伝達することができるのはどうしてなのでしょう。言葉についての研究は私たちにとって卑近なものであるはずですし、自分の問題意識を追及していくことが大切だと思います。
主要業績
“On the Parallelism between Sentence-formation and Text-formation with Special Reference to Coordinate Structures.” Lingua 103 (1997); “Reflexive Pronouns with Split Antecedents.” Journal of Pragmatics 30 (1998); "On the Conjoinability of Affixal Morphemes in English.” WORD 50 (1999); "On the Function and Distribution of the Modifiers Respective and Respectively.” Linguistics 37 (1999); 『現代英語の等位構造』(単著、2002)大阪大学出版会;“Comparative Standards and the Feasibility of Conceptual Expansion.” Cognitive Linguistics 20(2009)
概説・一般書
『認知意味論』(共訳1993)紀伊国屋書店;『英語学用語辞典』(共著1994)三省堂;『ユースプログレッシブ英和辞典』(共著2004)小学館;『英語多義ネットワーク辞典』(共著、2007) 小学館

教授 加藤正治

かとう まさはる
1955年生。名古屋大学大学院文学研究科博士前期課程修了(英語学講座)。文学修士(名古屋大学、1979年)。名古屋大学助手、甲南女子大学講師、大阪外国語大学助教授、同教授を経て、2007年10月より大阪大学大学院文学研究科教授。
専攻:英語学
研究紹介
英語の歴史的変化を現代言語学(「生成文法理論」)の枠組みでどのように記述するかを研究しています。英語の母国語話者は頭の中に英語を自由に操る能力、即ち「英語の文法」を内蔵しています。従って、英語の歴史的変化とはそれぞれの時代の母国語話者が持つ英語の文法の変化にほかなりません。文法を規則と原理の体系であると単純化すれば、「文法の変化」=「規則と原理の変化」ということになります。そのような変化の中でも特に統語変化を生成文法理論でどのように説明するかを研究しています。
メッセージ
統語論研究は謎の解明に似たところがあります。興味深い統語現象という謎が提示され、次にそれに関する一連の事実が観察によって得られる。それらの事実をもとにして、利用可能な原理・原則、規則といった手段を駆使して(場合によっては新たな原理・原則、規則を提唱することもあります)、その謎を解明する。謎が鮮やかに解明された時の爽快感はなにものにも代えがたいところがあります。そのような爽快感を味わってみたい方のお手伝いができればよいと思っています。
主要業績
「16世紀及び17世紀の英訳聖書の『マタイ伝』にみられる倒置とThere構文」『近代英語の諸相』(英潮社、1993);「NegPと英語否定文の変遷」『近代英語研究』第10号(1994);「否定命令文の変遷に関する一試案―研究ノート―」『言語の深層を探ねて』(英潮社、1996)
概説・一般書
『現代英語正誤辞典』(共著、研究社、1996);『英語学用語辞典』(共著、三省堂、1999);『ワードパル和英辞典』(共著、小学館、2001)

教授 神山孝夫

かみやま たかお
1958年生。東京外国語大学大学院外国語学研究科修士課程修了。博士(文学)(東北大学)。大阪外国語大学外国語学部教授を経て、2007年10月より大阪大学大学院文学研究科教授。
専攻:印欧諸語の歴史と印欧語比較言語学、音声学
研究紹介
第一の専門は英語やヨーロッパ諸語の歴史と、印欧(=インド・ヨーロッパ)語の比較言語学です。従来の研究に潜在する矛盾の補正を試みています。印欧語を母語としない我々にはナショナリズムと無縁の冷静な判断が可能であり、この点ではむしろ有利かもしれません。第二の専門は音声学です。その応用として、外国語と日本語の発音上の違いを抽出し、外国語を学ぶ日本語話者や日本語を学ぶ外国語話者の便を図りたいと考えます。文字論や日本語史、また印欧語地域を中心に歴史、宗教、神話等にも関心があります。
メッセージ
小生と同様に、ヨーロッパを中心にことばが大好きで、特にその歴史的あるいは音声学的研究を目指す方を歓迎します。他分野を専門とする方々にも、授業を通して印欧語地域の言語文化理解の基礎を養い、また言語運用能力を高めるお手伝いができればうれしく思います。様々な言語研究に触れて視野を広げるべく、また同学の方々との和を広げるべく、学内外で開催される各種学会、講演会、研究会等にも積極的に参加ください。
主要業績
『日欧比較音声学入門』(鳳書房、1995); On the Vowel Lengthening of the Sigmatic Aorist in the Prehistory of Slavic. Japanese Contributions to the XIIth International Congress of Slavists(The University of Tokyo、1998); アンドレ・マルティネ 『「印欧人」のことば誌: 比較言語学概説』(訳編、ひつじ書房、2003); 『印欧祖語の母音組織: 研究史要説と試論』(大学教育出版、2006)など.
概説・一般書
竹林 滋編 『新英和大辞典(第6版)』(外来語発音、研究社、2002); 国際音声学会編 『国際音声記号(IPA)ガイドブック: 国際音声学会案内』(竹林 滋氏と共訳編、大修館書店、2003); 『脱・日本語なまり: 英語(+α)実践音声学』(大阪大学出版会、2008)など.

このページのトップへ

大学院専門分野・コース紹介一覧に戻る

受験生の方へ
ご挨拶
沿革
文学部特色
大学院特色
学部専修紹介
大学院専門分野・コース紹介
学部アドミッション・ポリシー
大学院アドミッション・ポリシー
博士号・修士号
取得できる免許・資格
卒業生・修了生の進路*
学部説明会
学部入試情報
大学院入試情報
アクセス案内
在学生の方へ
学部専修紹介
大学院専門分野・コース紹介
シラバス・時間割*
マイハンダイ**
学習支援
奨学金情報*
就職・進路
留学
留学生支援
博士号・修士号
セクシュアル・ハラスメント相談*
院内限定サービス
教職員の方へ
トピックス
COE*
研究推進室*
教育支援室*
国際連携室*
マイハンダイ**
院内限定サービス
Prospective international students
History
Admission Policies
Undergraduate programmes
Graduate programmes
Archaeological heritage on campus
Academic support
Financial matters
Graduate school application procedure
General information**
Erasmus Mundus*