7月26日(火) 台風接近中
本日より、いよいよ待兼山5号墳の調査が開始されました。まずは機材を搬入し、発掘調査周辺をフェンスで囲うといった準備作業を行いました。雨天のなかのあいにくの作業でしたが、なんとか無事終了することができました。

写真はプレハブの設置作業の様子です。
プレハブと仮設のトイレを設置しました。周辺に残っている自転車などは明日以降に別の場所に移し替える予定です。

このあたりには、猫が多く、準備の最中も興味深く見守っていました。
樹木の伐採風景です。チェーンソーを用いた伐採作業はすこぶる早く文明の利器の偉大さを思い知らされました。

と同時に、最近亡くなられた佐原真さんの名著『斧の文化史』(1994年:東京大学出版会)における指摘、人が効率的に安全に楽をするために発展させてきたつもりの道具が、人が予想もしない事態をまねいたしまったという記述を思い出し、少し複雑な気分になりました。