7月27日(水) 機械掘削開始
本日は、昨日とうってかわって晴天にめぐまれ、順調に作業を進めることができました。
 写真は待兼山遺跡から六甲山系を眺めたところで、下に広がる空き地が今回の調査地点、待兼山5号墳が眠る場所です。
午前中は、昨日伐採した樹木の移動を行い、昼から、ついに機械掘削作業に入りました。
 以前の試掘調査で判明している成果に基づき、まずは50pほど新しい造成土を取り除いていきます。
 本日の作業の結果、調査予定範囲のおよそ1/4強の機械掘削を終了しました。
機械掘削と並行して、掘削が終了した部分の断面(地層を観察するため)や平面を清掃します。この清掃作業と慎重な土の堆積関係の観察こそが、発掘の正否を分ける重要なポイントとなるのです。
 本日の作業では、暗褐色中〜粗粒砂の包含層より、埴輪片が検出されました。わずか数p四方の小片ですが、この破片が検出された土層を調べることにより、埴輪の埋没状況、ひいては古墳の残存状況をしることができるのです。