7月28日(木) 機械掘削2日目
本日も、昨日に引き続き晴天の強い日差しの中作業を進めました。

今日はまず、懸案であった現場と駐輪場の間を仕切るフェンスを設置しました。
午前11時からは、昨日に引き続き、機械掘削を進めました。途中、1998年度に調査した第1トレンチを検出しました(大阪大学埋蔵文化財調査委員会2001『待兼山遺跡』V)。
 掘り出した第1トレンチを精査すると7年前の分層線や断面に残した埴輪片が顔を出しました。
 これらを再検討し、今回の調査に生かしていくことも重要な課題となります。
 本日の作業の結果、調査予定範囲のおよそ1/2強の機械掘削を終了しました。
本日のもっとも大きな成果としては左の写真のような須恵器坏身(すえきつきみ)の検出があげられます。旧2トレンチからわずか50p離れた付近から検出されました。7年前の調査では多数の埴輪が発見されていますが、須恵器の検出ははじめてです。詳細については今後の課題ですが、5世紀後半に属するものであるとみられ、これまでみつかっている埴輪の年代観と一致します。