8月3日(水) 新たな周溝検出(調査7日目)
本日も、朝から猛暑です。
機械掘削が調査区全域にわたり、終了しましたので、本日は、北半の精査を中心に作業を進めました。

そして、次のような土色の変化から、新たな周溝の存在とそれに伴う新たな古墳が存在する可能性がでてきたのです。
やや分かりにくいですが、右側の人物の左部分が暗褐色シルト〜細粒砂の堆積、うっすらと線で区画された手前側が明黄色の明るい砂質土の堆積がみとめられ、前者が後者のうえに堆積しております。また暗褐色土の堆積の中からは、埴輪片が多数みつかっており、古墳の周溝になる可能性が極めて高い遺構です。
左の写真は周溝からみつかった埴輪の一部です。表面が観察できる個体はいずれも外面調整1次タテハケのみであり、これまで見つかっている埴輪とは製作技法が大きく異なります。これらのことから、この周溝はこれまで想定していた5号墳以外の古墳に伴う周溝である可能性がでてきたのです。