9月20日(火) 古墳周溝を目指して(調査33日目)
本日からは、いよいよ古墳周溝の広がりを確認するための作業を開始しました。
 また、調査区の作業と並行して、周辺で進んでいる掘削を伴う工事に対する立会(工事に伴い掘削される範囲における埋蔵文化財の有無を確認する)も、増加してきました。
 左の写真は、調査区の北側に位置する修学館前における電気配線に伴う掘削の様子です。この工事範囲において、調査区で見つかっているのと同様の、骨片と炭片が多数混じる黒褐色の土層を検出しました。
 その間の部分は道路によって現在は削りとられていますが、本来はこの範囲にまで中世の火葬墓域が広がっていたことが確認されたのです。
 左の写真は中世面を掘り下げる途中でみつかった銅銭です。
 これらの資料は出土した層位の時期の上限を決める重要な手がかりとなります。