教員紹介
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工藤 真由美(くどう まゆみ)教授

- 研究分野:
- 現代日本語学
- 専門:
- 日本語学
- 研究テーマ:
- 現代日本語の記述文法、テクスト論
- E-mail:
- kudoアットマークlet.osaka-u.ac.jp
研究紹介
世界には5000~6000の諸言語があると言われていますが、その中で日本語はどのような特徴をもった言語であるのか、文法構造の問題を中心に研究しています。一口に日本語といっても、標準語のみならず諸方言もあり、文法構造は実に多様です。さらに、海外の日系・沖縄系移民社会では、言語の接触と混交によって、様々な日本語のバリエーションが生まれています。このような日本語のダイナミズムを複眼的、総合的に考えていきたいと思っています。
メッセージ
私の初めてのフィールドワークは復帰前の宮古島(沖縄)の小さな集落でした。多角的な観点から言語の多様性を見つめ直すことができるフィールドに飛び込んでいって、様々な言語文化的背景をもつ人々との交流を楽しみながら、自分を鍛えていける人に期待しています。
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石井 正彦 (いしい まさひこ)教授

- 研究分野:
- 現代日本語学
- 専門:
- 日本語学、計量言語学
- 研究テーマ:
- 現代日本語の語彙、語形成、専門語
- E-mail:
- ishiiアットマークlet.osaka-u.ac.jp
研究紹介
現代日本語の「言語使用」の研究を、コーパス言語学、計量言語学、批判的言語学、通時言語学などの立場から研究している。とくに、言語と非言語行動・パラ言語情報との関係を計量的に調査・分析するための「マルチメディア・コーパス」の開発、マス・メディアの言語使用におけるイデオロギー的側面(社会・文化的な意味)の研究、通時コーパスを用いた20世紀後半の日本語における言語変化の研究、探索的データ解析を用いた日本語研究法の開発などにとりくんでいる。
メッセージ
新聞で「沖縄の人々」はあっても「東京の人々」という言い方がほとんどないのはなぜか、歴史教科書で「たとえば」という単語が使われないのはなぜか、テレビ放送で「(私は)~と思います」という発話が特定の立場の出演者に偏るのはなぜか。言語には、我々をとりまく社会の「ものの見方」がくみこまれており、言語を使うということは、知らず知らずのうちに、そうしたものの見方に従い、それを維持・強化することにもなる。無意識の言語使用の背後に潜む「イデオロギー」の暴露に意識的にとりくむことが必要だと思う。
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渋谷 勝己(しぶや かつみ)教授

- 研究分野:
- 社会言語学
- 専門:
- 日本語学
- 研究テーマ:
- 日本語バリエーションの史的研究
- E-mail:
- sbjアットマークlet.osaka-u.ac.jp
研究紹介
一口に日本語といっても、そのなかには方言があり、古典語があり、また最近では外国人の話す日本語も加えられてきました。これまでの日本語研究では、このうち書きことばと共通語だけが脚光を浴びてきましたが、規則があるという点ではほかの日本語も同じです。文法面を中心にして、このような多様な日本語のなかにはそれぞれどのような規則があるのか、また、それらの規則は世界のさまざまな言語とくらべたとき、どのような特徴をもっているのか、といった問題を解明するのが私の研究です。
メッセージ
言語学という研究分野は、混沌として見える言語事象の裏にある規則や規則性を探り出し、そのような規則を生み出すにいたった人間の言語能力を明らかにしつつ発展してきました。ふだんあたりまえのように使い、また耳にしていることばの後ろには、見事な規則や規則性が横たわっています。どのようなことばであれ、そのことばのなかに、これまで見出されていない規則や規則性を発見したとき、大きな充足感を味わうことができます。いろいろなことばをじっくりと見極めてみたいという方を歓迎します。
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高木 千恵(たかぎ ちえ)准教授

- 研究分野:
- 社会言語学
- 専門:
- 社会言語学、方言学
- 研究テーマ:
- 接触による言語の変容、方言文法の記述、方言の記録と保存
- E-mail:
- takagicアットマークlet.osaka-u.ac.jp
研究紹介
社会言語学を専門にしています。具体的には、異なる体系を持つ言語(方言)どうしの接触によって起こるダイナミックな言語変化に興味を持っています。これまでは、関西の若年層の話しことばに注目して、メディアによる標準語の影響を受けながらも独自性を保ち続ける地域語の姿を明らかにしてきました。地域社会に生きる人々が、標準語という絶対的権威をもつ言語変種と日常的に接触しながら自身のことばをどのように運用しているか、その実態を解明し、地域社会のことばの動向を追究したいと考えています。
メッセージ
社会言語学は、ことばと、それを操る人間とのかかわりに関心を寄せる学問分野です。わたしたちは決して、日本語の教科書に出てくるようなことばづかいだけで生きているわけではありません。相手に応じて、場面に応じて、ときには無意識のうちにことばを切換えています。その、とらえどころのない生きたことばたちと向き合いながら、ことばの使い手である人間を理解していくのが社会言語学だと思っています。みなさんが日常生活のなかで感じることばへの疑問の多くが、社会言語学のテーマになりうることと思います。
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青木 直子(あおき なおこ)教授

- 研究分野:
- 応用日本語学
- 専門:
- 言語教育学
- 研究テーマ:
- 第二言語学習における学習者オートノミー、教師教育の方法論、在日外国人への日本語学習支援
- E-mail:
- naokoアットマークlet.osaka-u.ac.jp
研究紹介
私の研究のトピックは、第二言語学習における学習者オートノミー、ナラティブ型の教師教育の方法論、在日外国人への日本語学習支援の3つです。初めはそれぞれ別々に始めたことですが、最近は区別するのが難しくなってきました。在日外国人への学習支援の場で学習者オートノミーを育てる実践のできる日本語ボランティアを養成するために「語り」はどのような意味をもつか、というような具合にです。
メッセージ
言語教育も教師教育も、対象となる人々を全人的に理解しようとするところから始めなくてはいけません。言語教育や教師教育に関する研究も同じです。人をいくつかの属性に還元しなくては成り立たない実証主義的研究はこうした目的には向きません。客観的・中立的でなくても、普遍的結論が出せなくても、将来の出来事の予測・統制ができなくても、だからこそいい研究というものもあります。
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Matthew Burdelski(マシュー・バーデルスキー)准教授

- 研究分野:
- 応用言語学
- 専門:
- 語用論、言語社会化
- 研究テーマ:
- 第一言語、第二言語又は継承語としての日本語による幼児の言語社会化
- E-mail:
- mburdelアットマークlet.osaka-u.ac.jp
研究紹介
日本語を第一言語、第二言語又は継承語として学習する幼児の言語社会化を研究しています。主に、家庭、保育園、公園などという場面における日常会話を観察し、ビデオ撮影を行い、相互作用を語用論的な視点から分析します。幼児を取り巻く様々な場面においてどのような発話行動が期待されているのか、また、親、兄弟、保育士などがどのような言語的・非言語的資源を使用し、幼児の適切な発話行動の習得を促進するのか、つまり言語を通した社会化のプロセスを調査しています。
メッセージ
日本語学専門の学生は日本語をより深く理解するために、言語と文化の相互関係も理解する必要があると思われます。「文化」というのは会話的相互作用で生み出される「言語的・非言語的資源」及び「社会的実践」であると考えられます。授業では、日本語話者がどのようにその言語的・非言語的資源及び社会的実践を習得するのか、またそれらを使用しどのようにアイデンティティーを構築するのか、というような問いを主にビデオデータの分析を通し一緒に考察してゆきたいと思います。
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田野村 忠温(たのむら ただはる)教授

- 研究分野:
- 言語学・日本語学
- 専門:
- 文法・形態論、意味論など
- 研究テーマ:
- 日本語の諸現象の分析
- E-mail:
- tanomuraアットマークlet.osaka-u.ac.jp
研究紹介
現代日本語を中心として、人間の言語の文法・語彙・意味・音韻などの諸現象に見出される規則性やその変化の様子を分析・考察しています。また、現在は国立国語研究所を中心とする日本語コーパス構築計画(特定領域研究「日本語コーパス」、2006〜2010年度)および同研究所の共同研究プロジェクト「コーパス日本語学の創成」(2009〜2013年度)に参加し、電子資料の利用によって日本語研究をいかに深化・発展させられるかという課題にも取り組んでいます。
メッセージ
言語の研究にはその対象と方法の両面に関して無限の可能性があり得ます。対象面でも方法面でも、興味の範囲を始めから限定するのではなく、自由な意識で多様な可能性に向き合おうとする学生を歓迎します。広く学び、よく考える過程で、今まで取り立てて考えることもしなかった言語の側面に興味が芽生えることも多いはずです。
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白岩 広行(しらいわ ひろゆき)助教
- 研究分野:
- 社会言語学
- 専門:
- 日本語学、方言学
- 研究テーマ:
- 日本語諸方言の文法記述、海外日系人の言語記述(「普通じゃない日本語が好き」)
- E-mail:
- shiraiwaアットマークlet.osaka-u.ac.jp
研究紹介
日本の地図を同縮尺でヨーロッパの地図に重ねてみましょう。関西がスイスあたりだとすると、東日本はドイツ、西日本はフランス、琉球列島はスペインにあたり、北海道はスカンジナビア半島にかかります。この国で話されていることばが、「ひとつの日本語」であるはずがありません。各地で話されている「いろんな日本語(方言)」を記述するのが、私の仕事です。最近は、南米の日系人コミュニティにも行っています。南米での出会いは、私の人生観を変えました。いろいろな「ことば」との出会いは、自分の世界を広げてゆきます。その魅力を伝えていくのが私の仕事だと思っています。
メッセージ
「ことば」の世界は不思議で楽しいことにあふれています。例えば、地元の方言の文法的特徴が、ある面で、行ったこともない遠くの国の言語と似ていたら‥‥そんなとき、私はむちゃくちゃ興奮します。まずは自分の母語(母方言)について考えてみましょう。足元の「ことば」を見つめることは、自分の内面を見つめることです。そして、それは外なる世界につながります。興奮したい人、一緒に勉強&研究しましょう!
