「平原の川」あるいは「道に沿って」を意味するアボリジナルの言葉が名前の由来である。この地域はかつて先住民のナーリーゴウNgarigoの人々の居住地であった。アデロング・クリーク牧場は1843年に設立された。1853年に金鉱が発見され、ゴールドラッシュの結果、1855年には約5,000のテントからなる町ができあがった。1855年に英国国教会教区が定められ、翌年、タウンが設置された。1857年、ウィリアム・ウィリアムズによって豊かな鉱脈と砂金が発見された結果、入植が加速され、2万人近い金鉱夫が集まってきた。この中には約3,000人の中国人も含まれていた。数多くの採鉱場や採掘装置が1860年代に作られたが、リッチーの採掘装置Ritchie's batteryの残骸が残るのみである。1915年、ジブラルタル金鉱が閉鎖され、町は衰退した。この衰退のおかげで町は19世紀雰囲気を保っており、旧ニューサウスウェールズ銀行、郵便局、旧薬店、セント・ジェームズ・カトリック教会などの教会、ロイアル・ホテルなど多くの歴史的建築物が残り、ナショナル・トラストの指定を受けている。

　藤井秀明・藤川隆男1202