オーストラリア辞典
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Bega

ビーガ


ニューサウスウェールズ南東部、シドニーから約420キロ南に位置する。
人口:4,190(1996)、4,388(1981)、2,632(1911)、516(1871)、625(1861)。


 町の名前はアボリジナルに由来し、「美しい」あるいは「大きなキャンプ場」を意味する。1797年にバスが探検した時には、Dyrringanyのアボリジナルが居住していた。最初は牧場の名前であった。1829年にブレイドウッドから入植者が入り、ピーター・イムレイPeter ImlayがBiggah牧場を1839年に設立し、1851年にビーガの町が区画され、公示された。しかし、たび重なる洪水のために、町はより高台へと移された。1860年代から、シドニーとの交通の改善や酪農が発展することで、町は成長した。1867年ころスケインズ・ホテル(現在の博物館)が、1868年には聖パトリック教会が建設され、さらに1878年には聖ジョン教会が、1881年には裁判所が建設された。2年後に町は自治体となり、1885年にニューサウスウェールズ初の自治体によるガス事業が始まった。1860年代にジェームズ・マニングによって導入された、アメリカで生まれた新しいチーズの生産技術は、チーズ産業の発展の基礎となった。

 現在、ビーガはニューサウスウェールズの「チーズの都」として知られ、チーズの生産工程の見学やチーズの試食ができるチーズ・センターや工場がある。

 藤川隆男0403