オーストラリア辞典
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Birchip

バーチップ


ヴィクトリア北西部、メルボルンの北西319キロに位置する町。
人口:880(1996)、895(1981)、1,147(1966)、740(1947)、1,208(1911)。


 かつて、ウェンバウェンバWembawembaとよばれたアボリジナルの土地であった。地名の由来も、アボリジナルの言葉で「一本道」あるいは「耳」を意味するウィリムバーチップWirrimbirchipにある。 1847年に開かれた牧場にちなんで地名が決められた。タウンシップは1882年に設立された。 1883年にマリー牧場借地法Mallee Pastoral Leases Actによって、この地域で土地の分割、売却が開始されると、土地測量士とマリー(ユーカリの仲間の低木)を伐採しに来た人々のキャンプ地となった。 1885年、害獣防御柵が、南オーストラリアとの州境から、この地域を通ってスワンヒル近くのマリー川まで設置された。1893年には鉄道が開通し、鉄道が延伸されるまでの数年間、町は小麦農家が産物を送り出す時の始発駅としての役割を果たした。 1900年代に、グランピーアンズ山脈から引かれた灌漑用水が町の北部に通じ、それ以来、この地域は重要な小麦地域となった。

 坂本優一郎00