地名は、1825年に土地の交付を受けた、海軍医トマス・ブレイドウッド・ウィルソンにちなんで名づけられた。彼の所有したブレイドウッド農場に町が置かれたので、彼の名が町の名になったのである。この地域は、もとは先住民ドゥアガDhurgaの居住地であった。1822年に探検が行われ、1824年から1828年に地域の測量が行われた。1824年から牧羊業者による入植が始まった。1837年に公有地管理官の本拠が置かれ、1839年に町の測量が行われた。1830年代に現存する最古の建物、旧銀行（郡庁舎）などが建ち、現在の博物館、当時のロイアル・ホテルが1840年に建築された。続いて製粉工場も建てられた。メイジャーズ・クリークMajor’s Creekにおける金の発見により、1851年から翌年には、ゴールドラッシュに沸き、町は急速に拡大した。聖ビードのカトリック教会とウェズリー派教会が1856年に建築され、郵便局は1865年に、新しい裁判所は1900年に建造された。裁判所は典型的なフェデレイション・スタイルの建物である。ナショナル・トラストにより歴史の村に指定されている。

　キャンベラとベイトマンズ・ベイの中間点、農業地帯の中央にある静かな町であり、アート・ギャラリーやアンティーク・ショップなどが多い。

　藤川隆男0403