町の名前は、イングランドにあるサマセット州のブリッジウォーターに由来すると思われる。以前はグリーン・ポイントGreen Pointとして知られていた。町は、ダーウェント川流域のブライトン自治体の中にある。現在は、大ホバート市の一部である。ダーウェント川にかかる1.3キロの橋は、1830年代から約200人の再犯流刑囚によって建築が始まった。200万トンの石と土が、橋が開通した1849年までに運ばれた。町の歴史はこの橋の開通とともに始った。この地域は、1827年にアーサー副総督によって新しい首都に選ばれたが、これが実現することはなかった。現在の橋は、1946年に造られた。ダーウェント川のフェリーを運航することになる、ジェームズ・オースティンJames Austinは、もと囚人であったが、1809年小さな小屋を建てた。オースティンの小屋Austin's Cottageと呼ばれるこの小屋は、オーストラリア最古の建物の1つである。ブラック・スネイク・インは流刑囚によって、橋の南岸のグラントンGrantonに1833年に建てられた。ブリッジウォーターの町は、最初にここ南岸に計画されたが、最終段階で北岸に町が造られることになった。グラントンはもとはサクス・ブリッジウォーターと呼ばれていた。オーストラリアで初めての会衆派教会であるヘスターコーム教会Hestercombeは、ホバートの商人ヘンリー・ホプキンスによって、1833年にオースティンズ・フェリーに建てられた。1826年に北にあるブライトンBrightonの町が陸軍の駐屯基地として設置され、現在はタスマニアにおける軍の主要基地となっている。

　田中沙依1001