オーストラリア辞典
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Buderim

バダリム、バダラム


クィーンズランド東南部、ブリスベンの北99キロ。サンシャイン・コーストにある町。
人口:12,458(1996)、4,016(1981)、1,068(1966)、251(1911)。


 バダリムの名前の由来は、アボリジナルの言葉で「スイカズラ」honeysuckleという意味の、badderamであると言われている。バダリム山Mount Buderimのふもとにあり、現在はリゾート地や退職者の移住先として知られている。白人の入植以前はアボリジナルのガビニガビニあるいはWaka Wakaの居住地であった。

 1854年、材木を求めてリチャード・ジョーンズRichard Jonesが、ヨーロッパ人として初めてこの地にいたった。1862年にアンドルー・ピートリーAndrew Petrieがこの地域を探検をして以来、木材を求める人が多くこの地域を訪れ、1869年には町として成立した。 1880年代にはバナナ、柑橘系の果物、コーヒー豆の栽培が始まる。また、1876年には製糖工場が設立され、カナカ人労働が利用された。これによってサトウキビ栽培が周辺地域で盛んになった。コーヒーは1907年に生産のピークを迎えたが、主要な産物にはならなかった。1916年からはショウガの栽培も行われるようになった。その後、この町はしだいにオーストラリアの主要なショウガの生産地や加工地になった。1941年には協同組合も設立されたが、80年代の初めには、ショウガの加工施設はヤンディーナYandinaに移り、この地は、バナナとショウガのプランテーションから、中産階級の居住地に変わった。

 中島花子・藤川隆男0403