オーストラリア辞典
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Busselton

バセルトン


西オーストラリア南西海岸部、パースの南229キロ、ジオグラフ湾に面する。
人口:10,642(1996)、6,463(1981)、916(1933)、289(1881)。


 この都市の名前は、この地域の開拓者のバセル家Bussellに由来する。この地域は、以前はニュンガーのアボリジナルの土地であった。最初のヨーロッパ人による探検は、1801年にニコラ・ボーダンによって行われた。ボーダンはジオグラフ湾Geograph Bayと命名している。1832年にオーガスタAugustaの入植に失敗した人々がこの地域への入植を希望し、1834年から入植が始まった。 1837年にこのタウンは設立され、インドへの馬の輸出港や捕鯨基地として栄えた。1844年、石造りでは西オーストラリア最古のセント・メアリー教会が建設され、1854年に西オーストラリアで最初の材木工場が南西のクインダラプQuindalupに設置された。1871年に西オーストラリア材木会社による民間の鉄道が開通し、1894年にはパースへの鉄道が開通した。また、西オーストラリアで最初のバター工場が1893年にこのタウンに造られた。ただし、町の規模が急速に拡大したのは第1次世界大戦以降である。

 1865年に全長約150メートルの桟橋が完成し、1875年にはこれが約2倍に拡張された。その後、全長2キロにわたる、オーストラリア最長の木造桟橋の建設が開始されたが、完成したのは1961年であった。桟橋は1972年に閉鎖され、1978年にサイクロンと高波で部分的に破壊された。桟橋は木材の積み出しに利用されていたが、現在は修復され重要な観光資源となっている。観光列車での見学も可能である。現在町は周辺の混合農業地帯の中心地の役割を果たしている。

 新林秀亮・藤川隆男0403