オーストラリア辞典
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Camden

カムデン


ニューサウスウェールズ中東部、シドニーの南西約60キロに位置する。
人口:22,473(1991)、10,065(1986)、9,000(1981)、5,360(1971)、3,427(1966)、2,394(1933)、505(1881)、342(1851)。


 この地域は元来、第1船団で運ばれ行方不明となった牛の群れが、1795年にここで発見されたことから、カウパスチャーズthe Cowpaturesと呼ばれていたが、ジョン・マッカーサーがかれのパトロンであるカムデン卿によって、土地を約束され、この地に2,000エーカーの土地を無償交付されたことから、カムデンと呼ばれることになった。白人による入植以前は、ダルグあるいはダラウォルのアボリジナルの居住地であった。ジョン・マッカーサーは、1805年からこの地に定着し、メリノ種の飼育を妻のエリザベスとともに行った。リヴァプールとカウパスチャーズの間の土地が1809年に一般の入植者に開かれ、1820年にはカウパスチャーズも開放された。1816年にはカーカム・ステイブルズが建設された。1817年にハッセル・コテジ、1830年ころグレズウッドが建設された。1832年から1835年には、ジョン・ヴァージのデザインで、カムデン・パークがジョン・マッカーサーのために造られた。1820年に建築されたベルジェニーは、旧牧場に現存する最も古い建物である。マッカーサー家は、1820年にこの地域で最も古いブドウ園を開設し、1826年には酪農を始めた。ネピーアンNepean川にかかる橋は1826年に完成した。町の測量は1836年に行われ、1840年に町が創設された。1838年マッカーサー牧場に学校が開校し、最初の公立学校は1851年に開校した。カムデン・インは1840年から1842年に、聖ジョン福音教会は1840年から1849年に創設された。1882年に鉄道が開通したが、1963年に廃止された。毛織物工場は、1882から1899年の間操業していた。1889年自治体となる。現在は、シドニーの衛星都市群、マッカーサー・グロウス・センターの一部である。

 藤川隆男00