オーストラリア辞典
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Ceduna

セドューナ


南オーストラリア南西部、アデレイドの北西773キロに位置する。
人口:2,599(1996)、2,794(1981)、1,292(1961)、116(1911)。


 ミューラット・ベイMurat Bay郡の行政上の中心地。エア半島の付け根、ナラボー平原の東端に位置する。セドューナの由来は、アボリジナルのウィラングWiranguの言葉で「休憩所」を意味するchedoonaがなまったものと言われている。フランス人探検家ニコラ・ボーダンが1802年に到達し、命名したミューラット湾に位置し、1922年までミューラット湾の上陸地点Murat Bay Landing Placeとして知られていた。現在の町から13キロ離れた場所に、かつての町ディナイアル・ベイDenial Bayの跡地がある。この地域の海岸線は、1627年にオランダ人探検家ノイツにより確認されている。しかし、入植が始まったのは1840年代であり、ディナイアル・ベイに入植地が設けられた。1850年代にセント・ピーター島St Peter's Islandに捕鯨基地が作られた。1896年に村が作られ、1901年に測量が行われて、タウンとなった。1915年にポート・リンカーンからの鉄道が敷設されて、急速に発展した。これによりディナイアル・ベイの港は衰退し、Thevenardの港が栄えるようになった。1969年に海外通信局Overseas Telecommunication Commissionの地上基地が建てられた。セドューナの周辺では石膏や塩、小麦、大麦、羊毛などが産出される。また、漁業もさかんに行われている。

 藤井秀明・藤川隆男0303