オーストラリア辞典
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Chiltern

チルタン


ヴィクトリア北東部、メルボルンの北東270キロ、オールバリーの南西37キロに位置する。
人口:1,080(1996)、867(1981)、785(1933)、2,746(1911)、1,100(1861)。


 南部イングランドのチルタン・ヒルズに地名は由来する。かつてこの地域にはウィラージューリーあるいはWaverooのアボリジナルが居住していた。初期にはブラック・ドッグ・クリークBlack Dog Creek, その後ニュー・バララットNew Ballaratと呼ばれた。町は、1844から46年にホテルと郵便馬車の中継地のまわりに発達した。1855年に金が発見されたが、本格的なゴールドラッシュは1858年に始まった。翌年には、町は新しい場所に移動し、人口が2万人に達した。1860年に測量が行われ、警察署、裁判所(現存する)、郵便局、『フェデラル・スタンダード』紙のオフィス(現存する)などが建てられた。その後も1900年代の初めまで金の採掘は続いたが、生産高は減少した。

 ヒューム・ハイウェイから数キロに位置し、19世紀の面影を残す町である。町の中央部にある博物館は、まるでガラクタ市のようでもあるが、古いディズニーのフィルムの上映や、19世紀から20世紀初期の日用生活品を見ることができて興味深い。

 藤川隆男00