オーストラリア辞典
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Collie

コリー


西オーストラリア南西海岸部、パースの南202キロ、コリー川の河岸に位置する。
人口:7,194(1996)、7,667(1981)、4,507(1947)、1,458(1901)。


 この都市の名前は、1831年にアルバニーで最初の指揮官を務めた医師のアレクサンダー・コリーに由来する。彼は1829年にキャプテン・スターリングなどとともに、現在のコリー川に到着した。この地域は、以前はニュンガーのアボリジナルの土地であった。ジョン・ロウが1830年にこの川を探索した。1883年から重要な炭田が発見され、1880年代を通じて鉱山の借地権が取得された。鉱夫の流入が始まり、1896年にタウンとして公示された。

 鉄道が開通したのは1898年のことである。駅はコールヴィルCoalvilleとして知られ、その後はコリーフィールズColliefields、1899年から、最終的にコリーとして知られるようになった。1901年から自治体となった。鉱山と鉄道の分岐線のあるウェスト・コリーWest Collieとコリー・カーディフCollie Cardiffは鉱山村として出発し、現在はコリーとして合併している。

 1930年代にコリー発電所が設立され、1944年に電力局に引き継がれた。第2次世界大戦時に石炭需要が高まったが、炭田の石炭供給力は需要に追いつかなかった。1950年代になってようやくこの需要の高まりに対応して、露天掘りが始められた。一時的停滞の後、機械化と石油危機による石炭産業を取り巻く状況の変化により、1970年代に石炭産業は再興した。1980年代初頭には700人が雇用され、年210万トンが生産されていた。石炭の埋蔵量は20億トンと推計されており、現在も生産が続けられている。この地域は西オーストラリアで最大の石炭の生産地であり、現在は発電所や炭坑の観光も行われている。他の主要産品は小麦と木材である。

 新林秀亮1001