オーストラリア辞典
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Corowa

コロワ


ニューサウスウェールズ中南部、シドニーの南東622キロ、マリー川北岸に位置する。
人口:5,161(1996)、2,593(1961)、3,045(1954)、2,272(1911)、189(1871)。


 町の名前の由来は、アボリジナルの言葉で「マツの木」あるいは「岩の多い川」である。ヨーロッパ人入植前は、ウィラージューリーの居住地であった。1838年にヨーロッパ人の入植が開始され、以後マリー川の渡河地、港として発展した。ヴィクトリア側のワガンヤWahgunyahとは双子都市である。最初にワガンヤが発展し、コロワは1859年にノース・ワガンヤとして測量され、区画された。

 現在、この地域では牧畜とワイン醸造のためのぶどう栽培が盛んであり、1872年にリンデマンによってハフナーが買収され、大規模なワイン製造業が開始されたのがその始まりである。1876年に金が発見され、1880年代に人口が倍増した。1892年には鉄道も開通し、1903年に自治体になった。

 1893年に連邦形成のためにコロワ会議が開催された。この会議のゆえにコロワは「連邦誕生の地」とも呼ばれる。ウサギ駆除のための細菌ミクサマトウシスの導入が初めて1905年に成功したのは、この地から遠からぬ場所であった。 

 菅原潤哉・藤川隆男0203