オーストラリア辞典
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Cunnamulla

カナマラ


クィーンズランド南西部、ブリスベンの西794キロに位置する。
人口:1,461(1996)、1,697(1986)、1,627(1981)、2,234(1961)、45(1871)。


 地名はアボリジナルの「大きな水場」という意味の言葉であるとされるが、実のところ定かではない。白人の入植以前、この地域はマーガンMarganyあるいはガンヤGunya(Kunja)のアボリジナルの居住地であった。1846年にトマス・ミッチェルがこの地域を探検し、翌年、その副隊長であったエドモンド・ケネディーが再度ここを訪れ、すぐに入植が始まった。1867年、ジェイムズ・タイソンJames Tysonがティネンバラ牧場Tinnenburra runを所有し、これは後に、オーストラリア最大の牧場になった。1868年、これは官報で公示され、郵便局が設置された。

 1879年コブ・アンド・コウ駅馬車会社が、カナマラに宿所を設立し、同年に町も設立された。1899年、チャールヴィルからの鉄道が開通した。この鉄道とワラゴウ川の豊かな水が町の繁栄(存続)を支えた。1910年に、最後の大規模なアボリジナルのコラボレが行われた。1930年代には、多くのアボリジナルがシャーバーグCherbourgに移住させられた。

 「スーパーマーケットもない町は、昔のクィーンズランドのアウトバックの雰囲気を漂わせている。昼食時が過ぎれば、軽食さえ食べることができない。夜はモテルやパブで食事を提供してはいるが、贅沢なメニューはない。町のはずれにはロード・トレインと呼ばれる巨大なトラックの停車場所がある。ほとんど何もないと言ってよい町だが、何故か印象には残っている」(藤川)。

 藤村あい・藤川隆男1202