オーストラリア辞典
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Dubbo

ダボウ、ダボー


ニューサウスウェールズ中央部の都市、シドニーの北西414キロに位置する。
人口:30,102(1996)、9,545(1947)、3,199(1881)、47(1851)。


 地名はアボリジナルに由来し、「赤い大地」あるいは「帽子」を意味する。あるいはウィラージューリーの女性が喪に服するときに身につける赤い粘土の帽子を指す。ヨーロッパ人による入植以前には、ウィラージューリーのアボリジナルが居住していた。この地方は1818年に測量長官ジョン・オクスリーによって探検され、1824年にヨーロッパ人による定住が行われた。その後は、マクウォリー川の河岸に開かれた商店を中心に定住は進んだ。1849年には村となり、50年には最初の土地の売却が行われた。1872年には自治体となる。町で2番目のホテル、コマーシャル・ホテルは1859年建てられた。1874年には『デイリー・リベラル』紙が創刊され、翌年には『ダボウ・アドヴァタイザー』紙も創刊された。刑務所は1876年に建てられた。また鉄道は1881年に開通した。裁判所は1886年から90年にかけて建てられた。第2次世界大戦後、復員兵士たちのこの地区への定住が行われる。1966年にはシティとなり、同年には刑務所が閉鎖され、現在では博物館となっている。1977年にはウェスタン・プレインズ動物園が開園されたが、これはオーストラリアでは過去60年において初めての大動物園であり、またオーストラリアでは初めて開放主義を採用した動物園でもあった。同園は300ヘクタール以上の敷地に、滅亡が危惧される動物をも飼育する巨大動物園である。オーストラリアの動物だけではなく、アメリカのバッファローやゾウガメなど各地の動物が飼育されている。地方自治体による積極的な商業用、工業用土地の売買により、1960年以降町は急速に発展した。

 中村武司00